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【RBTクオーターファイナルの見どころ】春の再戦!オービックとノジマ相模原が激突

2024年11月21日(木) 16:00

【パッシングで2冠達成のオービックシーガルズQBタイラー・クルカ  ©X LEAGUE】

X1 Superは23日からライスボウルトーナメント(RBT)がスタートする。社会人日本一を決めるライスボウルに向けた戦いの先陣を切るのが、レギュラーシーズン3位オービックシーガルズと同6位ノジマ相模原ライズの一戦だ。

オービックの攻撃陣を牽引するのは、パス獲得ヤード(1,403)、タッチダウンパス(17)でリーグ2冠を達成したクオーターバック(QB)タイラー・クルカ。渡邊ジャマール、ホールデン・ハフ、小梶恭平といった強力なレシーバー陣を擁し、ラン攻撃ではランニングバック(RB)李卓の復調が攻撃の鍵を握る。

対するノジマ相模原は、開幕前に城ケ滝一朗ヘッドコーチが掲げた「ディープパス向上」を実現させた。特にワイドレシーバー(WR)テイ・カニンガムは、レシービングヤードリーグ1位(662ヤード)を記録。1回平均17.4ヤードという驚異的な数字を叩き出し、QBカート・パランデックとのホットラインは相手ディフェンスの脅威となっている。また、2年目のRB吉澤祥はリーディングラッシャーに輝き、ノジマ相模原はランとパスを組み合わせた多彩な攻撃を展開する。

【パスを投げるノジマ相模原ライズQBカート・パランデック  ©X LEAGUE】

守備では、オービックの板敷勁至(7サック)がパランデックにどれだけプレッシャーを与えられるかが注目。一方、ノジマ相模原は岡本晃季とフィリップ・レッドワイン(各4サック)がクルカへのプレッシャーを狙う。

今春のパールボウル準決勝ではオービックが勝利するなど、春秋を含めた直近3試合の対戦ではオービックが優勢だが、ノジマ相模原も進化を見せており、接戦が期待される初戦となる。

〈RBTに向けての両チームのコメント〉

オービック
塚田昌克アシスタントHC
できることをやって一戦必勝で頑張っていきたい。(ノジマ相模原は)QBが足を使ってくる。QBをまずストップすること、レシーバーとのホットラインをつぶして戦いたい。チームの状態としてはいい状態、上がっていくしかない。

WR小梶恭平
(チームは変わっても)目標というか最終ゴールは変わらないので、そこに向けて全力でやりたい。オービックのオフェンスはいい。そこに自分がフィットできるように頑張っていきたい。100ヤード越えのレシーブとタッチダウンを狙っていきたい。

【オービックWR小梶恭平  ©X LEAGUE】

ノジマ相模原
城ケ滝一朗HC:チームとしては(開幕から)仕上がってきているが、(第6節のパナソニック戦)を見るとまだまだ悪いところがあることを実感した。コーチのオペレーションであったり、選手が自分たちでリズムを崩してしまったりするところが出てしまった。プレー以外の部分でもっとしっかりしないとダメだということ。(プレーオフまでの)2週間と言っても練習は2回しかできないし、あとは平日の平時の過ごし方、たとえばコーチと選手のコミュニケーションも、実際には会えなくても取ることは可能なので、少しでもいい方向に行けるようにしたい。今から何かを変えるということはしない。今のチームをより強固なものとすることが大事。今年入った飛び道具(レシーバー陣)は武器だと思う。テイ・カニンガムはランアフターキャッチも素晴らしいし、そのあたりは武器になる。

WR宜本潤平主将:(第6節のパナソニック戦)はプレーオフを見据えてプレーオフと同じように戦おうとしたが、結果としてオフェンス、ディフェンス、キッキングとすべてかみ合わなくてこの結果。このままいくと2週間後の試合も同じ結果になるというのが今の感想。(課題が見つかって解決できる時間がある?)プラスにとらえるとそうだと思うが、そんな簡単に切り替えられるものではない。ただ、切り替えないと勝てないので、そこは人生懸けてこの2週間は全員の目をフットボールに向けさせて、チームとして変えたいと思う。今年のチームは、フットボールに力を注いでいる選手の割合が増えてきた、もっと強く、もっとうまく(なりたい)と取り組んでいる選手が増えていることは、毎日の生活が見えているわけではないが、感じている。負けたら終わりという緊張感の中で、自分たちがどれだけいつものパフォーマンスを出せるかということが大事だと思うので、この2週間は腹をくくって練習でも同じ緊張感をもってプレーできるように、勝ち進んでいけるように頑張っていきたい。

【ノジマ相模原WR宜本潤平主将  ©X LEAGUE】