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【RBTセミファイナル】パナソニックディフェンスがエンドゾーンを死守 オービックに逆転勝ちで4年連続ライスボウル出場

2024年12月14日(土) 22:26

【QB荒木優也(右)からハンドオフを受けるRB立川玄明  ©X LEAGUE】

ライスボウルトーナメント(RBT)セミファイナル第1試合が14日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、前評判通りのディフェンスの強さを見せたパナソニック インパルスがオービックシーガルズを24対5で破り、4年連続となるライスボウル出場を果たした。

先制したのは、オービック。最初のオフェンスで敵陣4ヤードまで攻め込みながらファンブルロストしたものの、直後のパナソニックのオフェンスでクオーターバック(QB)荒木優也をオービックのディフェンスライン(DL)仲里広章がエンドゾーン内でタックルし、ファンブルさせてセーフティとなり、2点先制した。

【右に展開しながらパスターゲットを探すオービックシーガルズQBタイラー・クルカ(左)  ©X LEAGUE】

オービックは直後のオフェンスでもQBタイラー・クルカからワイドレシーバー(WR)西村有斗や渡邊ジャマールへのパスでゴール前14ヤードまで迫る。エンドゾーンには届かなかったが、キッカー(K)山﨑丈路が38ヤードのフィールドゴールを決めて5‐0とリードを広げた。

第2クオーターに入ると両チームともフィールドゴールのチャンスを得るも失敗し、追加点が奪えない。そんな停滞感が漂うなか、パナソニックのランニングバック(RB)立川玄明が中央を突破して68ヤードを走り、一気にゴール前4ヤードまで前進する。さらにRB立川が再び中央を突破してタッチダウン。7‐5とパナソニックが逆転に成功して前半を終えた。

後半最初のオフェンスでもパナソニックはK佐伯眞太郎が22ヤードのフィールドゴールを難なく決めて10‐5とリードを広げると、第4クオーターにも、相手のパントのミスキックから得た敵陣27ヤードからのオフェンスでRBミッチェルビクタージャモーが25ヤードをスピードに乗ってエンドゾーンまで走り、17‐5とリードをさらに広げた。

【ディフェンスに指示を出すパナソニックLB青根奨太主将(中央)  ©X LEAGUE】

勢いに乗るパナソニックはオービックの自陣24ヤードからのオフェンスで、QBクルカがパスを投じようとした際にDL小畑知輝がQBサックを決めて攻撃権を奪うと、すかさずRB立川が1ヤードを走りタッチダウン。24‐5として勝利を確実なものとした。

オービックの獲得ヤードが278ヤードだったのに対し、パナソニックは175ヤードにとどまったが、ディフェンスが粘りを見せて攻撃力で勝るオービックにタッチダウンを与えず、ファンブルによる攻守交代も2度見せた。オービックはゴール前まで迫りながら、ターンオーバーによって追加点のチャンスを得られなかったことが最後まで響いた。