2025年を白星発進のライスボウル王者パナソニック インパルス高山直也HC:「連覇」ではなく、今年のチームで日本一に
2025年05月15日(木) 18:00【2年目を迎えるパナソニック インパルス高山直也HC ©X LEAGUE】
今年1月3日に東京ドームで行われた第78回ライスボウルで、過去3年連続で苦杯をなめさせられた宿敵・富士通フロンティアーズを下し、9年ぶりの王座奪還を果たしたパナソニック インパルス。創部50周年のメモリアルイヤーに華を添えた。
ディフェンディングチャンピオンとして迎えた2025年春季公式戦の開幕戦となったグリーンボウル(5月3日、MKタクシーフィールドエキスポ)で古豪・エレコム神戸ファイニーズと対戦した。全てのクオーターで得点を重ね、終わってみれば7本のタッチダウンと1フィールドゴールを奪う猛攻で52‐3と圧勝し、好スタートを切った。
しかし、昨年からチームを率いる高山直也ヘッドコーチは試合後も渋い表情だった。
「練習を始めて1ヶ月。チーム全体練習を5、6回やったくらいですが、それにしても反則が多過ぎる。それにタックリングミスも多い。試合レビューをみてチェックして今日の課題を潰していきます。」
その一方で、「今年入部した7人の新人選手はいずれも能力が高く、将来は日本代表になれる逸材ばかり。今日の試合では6人を出場させた。仕事とフットボールを両立させて、良いところをのびのび伸ばして欲しい」と目を細めた。
【パスを投げるパナソニック新人QB須田啓太 ©X LEAGUE】
なかでも3番手クオーターバック(QB)として登場した須田啓太(関大)は、2023年度の学生年間最優選手賞(チャック・ミルズ杯)を受賞した逸材だ。第2、第4クオーターに登場して、第4クオーターには「クイックリリースで球離れがいい」と高山HCが評価するとおり、ワイドレシーバー(WR)長沼晃平に33ヤードのロングでタッチダウンを決めた。これが須田にとっては社会人となって初めてのタッチダウンで、全体ではパス試投7回中6回を成功させる活躍をみせた。またスターティングメンバーに名を連ねたディフェンスバック(DB)村瀬大地(中京大)は2本のインターセプトを披露する華々しいデビューを飾った。
【インターセプトを記録したパナソニック新人DB村瀬大地 ©X LEAGUE】
高山HCに「日本一連覇が今年のチーム目標ですね」と質問したところ、「今年のチームで日本一になることが目標であって『連覇』ではありません。そのためにはファンダメンタルを鍛えること、チーム内競争で力をつけることなどを地道に積み重ねて、チーム力の底上げをしていきたい」ときっぱりした答えが返ってきた。
18日(日)にはグリーンボウル第2戦(MKフィールドエキスポ 13時時キックオフ)で、昨年春秋ともに苦戦した相手SEKISUIチャレンジャーズとの注目の一戦がある。「今春は2試合のみ。SEKISUIとの試合で春のシーズンを終える」(高山HC)インパルスがどのようなゲームをみせてくれるか、秋季リーグ戦を占う意味でも楽しみな試合だ。
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