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ベーシックに立ち返って自信あるプレーに勝機を見出す王者パナソニック インパルス

2025年09月26日(金) 13:30

【ディフェンダーをかわして走るパナソニック インパルスRB立川玄明(中央)  ©X LEAGUE】

昨秋、同じ第2節で対戦し14‐13と接戦を繰り広げたパナソニック インパルスとSEKISUIチャレンジャーズ。今季も接戦が期待されたが、パナソニックが地力の違いを見せつけ38‐7で圧勝した。

「昨シーズンは、小手先でうまくしようとして自滅した。今日はベーシックに立ち返って自信のあるパスやランを出していこうと試合に挑んだ」とQB荒木優也が話す通り、パナソニックはファーストシリーズできっちり得点を奪う。RBミッチェルビクタージャモー、立川玄明のそれぞれ2度のランで敵陣まで攻め込み、荒木からWR桑田理介への35ヤードロングパスも決まってタッチダウンし、まさにやりたいことがハマったファーストシリーズとなった。

荒木は、次のシリーズで不用意なプレーでインターセプトを食らう。また、その次のシリーズも、投じたパスがチップされ、再びインターセプト。しかし、高山直也ヘッドコーチは「荒木が試合で2度もインターセプトされたのは昨年の春以来だと思う。いい課題をいただけたと思って次に生かしてほしい」と前向きに捉えた。

【パスターゲットを探すパナソニックQB荒木優也  ©X LEAGUE】

荒木自身も「あの状況で、オフェンス内で切り替えてやっていこうと話し、その後はランとパスできっちりドライブすることができた」と第2クオーターに24点を奪えたオフェンスはしっかり評価する。ただ、相対的に出ていたランに比べ、ドロップしたりショートし決めきれなかったパスオフェンスについては、自らも含め反省しきりだった。この日のパスは、15回投げて7回の成功で122ヤードを稼いだ。荒木自らも2度のランで63ヤードを走り、スクランブル能力の高さを改めて見せつけた。

「これからも相手チームに合わせるより、自分たちのしたいプレーを自信もって出していくことが大切になる。逆境のときにできる事、それがベースになると思うので、強いベースをしっかり作っていきたいと思う」
守らずに最後まで攻め続けるパナソニック。「時間とボールとフィールドで勝たないことにはベーシックに勝てない」。そのベーシックに更なる磨きをかけ連覇を目指す。