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【X1 Area週間MVP】最終節はEASTディビジョン制覇の電通から2部門の選出 QB奥野耕世が「2冠」

2025年12月05日(金) 18:00

X1 Areaはレギュラーシーズンの全日程を終了。あとはEAST1位の電通キャタピラーズとCENTRAL1位の胎内DEERSによるX1 Area東日本チャンピオンシップ(12月20日(土)@富士通スタジアム川崎 12:00キックオフ)を残すのみとなりました。
来年からは新たにX1として再編成されるため、X1 Areaという名称のもとで行われるのはこの試合が最後となります。

第6節は唯一1位が確定していなかったEASTディビジョンに首位争いに注目が集まりました。警視庁イーグルスが4勝2敗でシーズンを終えた後、1位を争う電通が最終日にPentaOceanパイレーツと対戦。電通は1位となるためには勝つか引き分けが必要という試合で、第4クオーター序盤までパイレーツにリードされる苦しい展開を強いられました。それをひっくり返したのがQB奥野耕世選手の2本のタッチダウンパスでした。電通は逆転勝ちでEAST1位の座を獲得し、胎内との東日本決戦に臨みます。

<Offensive Player of the Week>
QB奥野耕世 (電通キャタピラーズ)
奥野選手はパイレーツ戦でWRラボン・ジョンソン選手に2つ、WR小貫哲選手に1つのタッチダウンパスを投げ分けました。最終戦での3タッチダウンパスで合計をX1 Area最多の10としてシーズンを終了しました。リードされる展開でも焦ることなく落ち着いてオフェンスをリードし、ここぞという場面でスコアリングパスを成功させる勝負強さは見事です。学生時代に関西学院ファイターズを3度の学生日本一に導いた実力はXリーグでも健在です。

<Defensive Player of the Week>
DB富田大和(アズワンブラックイーグルス)
昨季のWEST1位の座を名古屋サイクロンズに明け渡してしまったアズワンですが、最終戦では名古屋に今季初めて土を付ける意地を見せました。WESTで最多となる1試合平均24.8点(第5節まで)の名古屋オフェンスを1タッチダウンに抑え、奇しくも第3節の対戦と同じスコア(10対7)で、今回は勝利チーム側に名前を連ねました。勝因のひとつは名古屋から4つのインターセプトを奪ったディフェンス。そのうち3つを記録したのがDB富田選手でした。富田選手は今季の合計インターセプト数を5とし、警視庁のDB税所琢磨選手とともにX1 Areaのサック王に輝きました。

<Special Teams Player of the Week>
KR伊藤隆貴(Club TRIAX 調布)
昨年と同じ3勝3敗でシーズンを終えたClub TRIAX。最終戦はBLUE THUNDERSの終盤の猛追をかわす形で3勝目を勝ちとりました。この試合でRB伊藤隆貴選手はランで2つ、キックオフリターンで1つ、計3つのタッチダウンを記録する活躍を見せました。伊藤選手は今季13回のキックオフリターンで1回平均30.4ヤードを記録。これは5回以上のキックオフリターンをした選手の中ではX1 Areaトップの成績でした。

<Play of the Week>
QB奥野耕世からWRラボン・ジョンソンへの42ヤード逆転TDパス(電通キャタピラーズ)
このプレーが生まれたのは第4クオーターの残り8分25秒、パイレーツが7対6とリードしていた場面でした。左のワイドアウトにセットしていたWRジョンソン選手はスナップと同時にサイドライン際を縦に上がります。奥野選手はすぐにジョンソン選手をめがけてロングパスをリリース。ジョンソン選手はゴール前12ヤードあたりでボールをキャッチすると、やや内側にコースをアジャストしながらディフェンダーをかわしてエンドゾーンに駆け込みました。これで電通は12対7と逆転に成功。残り1分41秒にはこのコンビで89ヤードのダメ押しタッチダウンパスも成功して、電通が昨年に続きEAST1位の座を守りました。

関連リンク

<ゲームリポート>
電通がパイレーツを逆転で下してEAST1位でシーズン終了 12/20に胎内DEERSと東日本チャンピオンシップで対決
アズワンが第4クオーターに逆転 名古屋に今季初黒星をつける
Club TRIAX調布がBLUE THUNDERSの追い上げを断ち切り3勝3敗でシーズン終了

<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
電通キャタピラーズ vs. PentaOceanパイレーツ
アズワンブラックイーグルス vs. 名古屋サイクロンズ
Club TRIAX 調布 vs. BLUE THUNDERS