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【X1 Super週間MVP】RBTセミファイナルの週間MVPはパナソニックが全部門独占 K/P佐伯眞太郎が「二冠」

2025年12月19日(金) 18:00

第79回ライスボウル(2026年1月3日@東京ドーム)の出場チームを決めるライスボウルトーナメントセミファイナルは13‐14日にかけて2試合が行われ、昨年王者のパナソニック インパルスとオービックシーガルズがそれぞれ勝ち進みました。今季の最後の週間MVPは全部門をパナソニックが独占。対象がセミファイナルに出場した4チームに絞られていたとはいえ、単独チームが4部門すべてを占有するのはX1 Superの週間MVP表彰が始まった2021年以降で初めての快挙です。さらに、Play of the Weekは選考するXリーグ解説員の満票で選ばれました。

<Offensive Player of the Week>
QB荒木優也(パナソニック インパルス)
荒木選手は富士通フロンティアーズとのセミファイナルで2本のタッチダウンパスを決めて勝利に貢献しました。彼の勝負強さが最も発揮されたのはパナソニックの最後のオフェンスドライブです。20対20で迎えた終盤、富士通が狙った勝ち越しのフィールドゴールトライは惜しくも外れ、パナソニックに残された時間はわずか42秒。自陣33ヤードからのオフェンスで、荒木選手は自らのランやWR長沼晃平選手、桑田理介選手らへのパスでゲインをしつつ、スパイクで時間を止めながらボールを進めます。そして、ゴール前26ヤードまで進んだところでK佐伯眞太郎選手の決勝フィールドゴールが決まりました。この時点で残り時間は4秒。38秒で41ヤードを進む決勝ドライブを成功させたのでした。

<Defensive Player of the Week>
LBジャボリー・ウィリアムス(パナソニック インパルス)
ジャボリー・ウィリアムス選手は富士通戦で2つのQBサックを記録しました。2本目は第2クオーターの中盤で、富士通がゴール前16ヤードまで進んだサードダウン6ヤードの場面です。ウィリアムス選手は狙いすましたように猛ラッシュをかけて富士通のQB高木翼選手をタックルしました。このサックで9ヤードのロスをした富士通はタッチダウンを断念してフィールドゴールで得点します。もし、タッチダウンを取られていれば7対7の同点となっていた場面だけに、パナソニックが試合の主導権を握るうえで大きな意味を持つQBサックとなりました。

<Special Teams Player of the Week>
K /P 佐伯眞太郎(パナソニック インパルス)
33歳の佐伯眞太郎選手はベテランらしく、メンタルもタフでこれまでも大舞台で重要なキックを幾度となく決めてきました。今年のセミファイナルも例外ではなく、決勝を含む計3本のフィールドゴールを成功させました。内訳は45、22、43ヤードで、今年初めて試合を行うヤンマースタジアム長居の天然芝でも問題なく安定したキックを見せました。

<Play of the Week>
K佐伯眞太郎の43ヤード決勝フィールドゴール(パナソニック インパルス)
数えきれないほどのクラッチキック(試合を左右する重要なキック)を経験してきた佐伯選手にとって、このキックも忘れられない1本となることでしょう。オフェンスが試合時間残り42秒から41ヤードを進んで掴んだ得点機。フィールドゴールが決まれば5年連続のライスボウル出場、外れればタイブレークシステムで試合は振出しに戻るという状況でした。キッカーが最も緊張し、最も誉に感じるこの場面で佐伯選手は難なく43ヤードのフィールドゴールを沈め、ライスボウルの出場権を獲得したのでした。数多くの名プレーが生まれた今年のセミファイナルで、Xリーグの解説員が満票で評価したのがこのフィールドゴールでした。

関連リンク

<ゲームリポート>
パナソニックが5年連続ライスボウルへ 富士通との昨季ライスボウル再戦を制す

<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
パナソニック インパルス vs. 富士通フロンティアーズ