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【X1 Area週間MVP】悲喜こもごもの最終節 QB西山選手、DL山下選手、KR川村選手ら昇格組が週間MVPに

2021年11月26日(金) 18:00

アサヒビールシルバースターとアサヒ飲料クラブチャレンジャーズの全勝同士の優勝決定戦やX1 Superへの昇格枠の残り2つを懸けた4チームによる争奪戦が繰り広げられたX1 Area最終節(11月20-23日、エキスポフラッシュフィールド、富士通スタジアム川崎、博多の森陸上競技場)。多くのドラマが生まれた6試合のなかからX1 Areaの解説員が今季最後の週間MVPを選出しました。

オフェンス部門ではイコールワン福岡SUNSのクオーターバック(QB)西山雄斗選手が初受賞。イコールワン福岡が九州のチームとして初のトップリーグ昇格を決めた試合で、存分に能力を発揮しました。ディフェンスはディアーズフットボールクラブのディフェンスライン(DL)山下泰輝選手がこちらも初めて選出されました。昇格のためには絶対に負けられない富士フイルムミネルヴァAFC戦でロスタックルを連発。目覚ましい活躍をしました。スペシャルチームではアサヒビールのキックリターナー(KR)兼ランニングバック(RB)川村洋志選手が最多票を獲得。川村選手は第4節のオフェンス部門の週間MVPに続く2度目の受賞です。

そして、最終節を代表するPlay of the Weekには名古屋サイクロンズのスペシャルプレーでのタッチダウンパスが選ばれました。名古屋サイクロンズはこれが今季初勝利。警視庁イーグルスのX1 Super昇格の望みを絶った勝利はこのタッチダウンパスによって手繰り寄せられたと言ってもいいでしょう。

<Offensive Player of the Week>
QB 西山雄斗(イコールワン福岡SUNS)
イコールワン福岡は最終戦の電通キャタピラーズ戦に勝てば昇格が決定、負けた場合には警視庁の結果待ちという状況でしたが、電通に55-7勝って自力で昇格切符を手に入れました。その大事な試合で西山選手は22回の試投で17回のパス成功、254ヤード獲得で5つのタッチダウンパスを成功させました。エースQBらしいパフォーマンスで見事にチームを快勝に導き、さらには試合後にフィールド上でプロポーズをして成功するというダブルの喜びを味わいました。

<Defensive Player of the Week>
DL 山下泰輝(ディアーズフットボールクラブ)
山下選手が富士フイルム戦で記録した4タックルのうち3つは1サック(8ヤード)を含むロスタックルでした。山下選手がいかに富士フイルムの攻撃をオフェンス陣内で止めていたかが分かるスタッツです。スナップと同時に素早くギャップに突入し、QBに襲い掛かる姿はスタッツの数字以上のインパクトがありました。昇格のためには負けられないという状況下で気迫のこもったプレーを連発しました。

<Special Teams Player of the Week>
KR/RB 川村洋志(アサヒビールシルバースター)
アサヒビールとアサヒ飲料はともに最終節まで負けなしで、最終節の対戦は勝った方が全勝でX1 Areaを制するという試合でした。結果はアサヒビールが38-28で勝って、2年前のX1 Areaファイナルに続き「アサヒ対決」を制しました。

この試合で川村選手がキックオフリターンを担当したのはわずかに1回。しかし、この1回が90ヤードのタッチダウンとなりました。いかにも川村選手らしい、スピードとクイックネスを活かしたリターンで、第2クオーターですでに28-10とリードを広げるプレーとなりました。アサヒ飲料がQBギャレット・サフロン選手の44ヤードランでタッチダウンをあげた直後のキックオフだっただけに、モメンタムをアサヒビールに引き戻す効果もありました。

<Play of the Week>
名古屋サイクロンズのスペシャルプレーでの39ヤードタッチダウンパス
名古屋サイクロンズと警視庁の試合は今季のX1 Areaのレギュラーシーズン最終戦でした。警視庁は勝つか引き分けでX1 Superへの昇格が決まるとあり、警視庁側のスタンドには500人を超える観客が入りました。こうした完全に「アウェイ」の環境の中で戦った名古屋サイクロンズは、それまで全敗だったチームとは思えない試合運びで終始試合のペースを握りました。

第2クオーター中盤に7-3となったまま膠着状態に入った試合を動かしたのがこのプレーでした。まず、QBの位置に入ったRB三浦直己選手がワイドレシーバー(WR)坂本アントニーマウネディ選手にラテラルパスを投げました。そこから坂本選手は縦にあがるパスルートを走っていたWR藤田陸選手にパスを通し、そのままタッチダウン。それまでのサイクロンズの執拗なラン攻撃に対応するため、浅めに守備隊形をとっていた警視庁のディフェンスの裏をかく絶妙なプレーコールでした。

警視庁はその後タッチダウンと2点コンバージョン成功で3点差まで詰め寄りますが、最終的には同点に届かずタイムアップ。このタッチダウンが事実上の決勝点となりました。

関連リンク

<ゲームリポート>
イコールワン福岡SUNSがX1 Superへ! 地元開催試合で電通に快勝
https://xleague.jp/news/25158
ディアーズが完封勝利でシーズンの締めくくり 4勝2敗で昇格の望みつなぐ
https://xleague.jp/news/25162
アサヒビールシルバースターが「アサヒ対決」を制す 全勝でX1 Area優勝
https://xleague.jp/news/25145
名古屋サイクロンズが警視庁旋風を止める今季初勝利 警視庁はX1 Superへの昇格ならず
https://xleague.jp/news/25347

<ハイライト>(XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
イコールワン福岡SUNS vs 電通キャタピラーズ
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/5989
ディアーズフットボールクラブ vs 富士フイルムミネルヴァAFC

https://xleaguetv.elevensports.jp/video/5983
アサヒビールシルバースター vs アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/5991
警視庁イーグルス vs 名古屋サイクロンズ
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/6003