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【Impulse’s Road to Rice Bowl Vol. 3】第2節:ルーキーたちの覚醒 観客を沸かせたブレナン翼のワンハンドパスキャッチ〈短期集中連載⑥〉

2021年12月27日(月) 14:00

開幕節の東京ガスクリエイターズ戦に快勝した後、パナソニック インパルスの荒木延祥監督はXリーグのインタビューに対し、「今年の新人は過去に例がないくらいレベルが高い。フィジカルはベテランと変わらない」と述べた。

今年のインパルスには7人の新人選手が入団したが、オフェンスではワイドレシーバー(WR)ブレナン翼(写真)、桑田理介、ランニングバック(RB)立川玄明、オフェンスライン(OL)眞田祥吾が、ディフェンスではディフェンスライン(DL)魚谷海仁、ラインバッカー(LB)小西憂、青根奨太がチームの戦力アップに大きな貢献をした。

ルーキーたちの貢献度の高さは第2節のノジマ相模原ライズ戦までにはすでに顕著に表れていた。青根と魚谷は開幕戦でインターセプトを記録していた(青根はリターンタッチダウン)し、立川、桑田、ブレナンもスタッツに残る活躍をした。青根はライズ戦では5.5タックルでチームのリーディングタックラーとなった。

ライズ戦は第3クオーターに逆転されるなど苦しい展開になったが、新人選手がベテラン顔負けのビッグプレーを見せた試合でもあった。その象徴的なプレーが第1クオーターに生まれた。

第1クオーター残り5:50でのインパルスのこの試合2度目のオフェンスシリーズだ。自陣27ヤードからの第1ダウンでクオーターバック(QB)アンソニー・ロウレンスはパスを投げるため深くドロップバックし、レシーバーを探す。その時のロウレンスの視界に入ってきたのは右のワイドアウトから縦に駆け上がったブレナンがワイドオープンになっている姿だった。

ロウレンスは迷わずブレナンをターゲットにしてパスを投げるが、その軌道はやや高めに浮いた。それに気づいたブレナンは振り向きざまに高くジャンプし、ほとんど海老反るような姿勢になりながらも右手ひとつでキャッチして見せた。これが31ヤードのパスとなり、この試合で両チームを通じて最長のパスプレーとなった。

NFLラムズのWRオデル・ベッカムJr.を彷彿とさせるようなワンハンドキャッチにスタジアムは沸いた。残念ながらこのドライブはタッチダウンには結びつかなかったが、カナダのプロリーグCFLのグローバルドラフトの候補生になったほどのブレナンの身体能力の高さを十分にアピールしたプレーとなった。このプレーは第2節のPlay of the Weekにも選出された。

試合は第4クオーターにRBミッチェルビクタージャモーの2つのタッチダウンランとキッカー(K)佐伯眞太郎の47ヤードフィールドゴールで17得点を挙げたインパルスが17-10と逆転勝ちを収めた。

次回:〈短期集中連載⑦〉【Impulse’s Road to Rice Bowl Vol. 4】 第3節:逆境をTDに転じるオフェンス力 パワーハウスの真骨頂

関連リンク

<ゲームリポート>
RBミッチェルのTDでパナソニックが逆転 オフェンス好調のノジマ相模原を破り開幕2連勝
https://xleague.jp/news/20981
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パナソニック vs. ノジマ相模原
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/4248