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【Frontiers‘ Road to Rice Bowl Vol. 6】インパルスとの直接対決(第6節):敗戦のなかにも収穫あり アンストッパブルだったRBニクソン〈短期集中連載⑫〉

2022年01月01日(土) 16:00

関西遠征でエレコム神戸ファイニーズに勝利して全勝を守ったフロンティアーズは第6節、富士通スタジアム川崎にやはり5戦全勝(ともに不戦勝を含む)のインパルスを迎えた。この試合に勝って最終節でオービックシーガルズを破ればリーグ戦1位となり、セミファイナルは同4位のチームとの対戦となるはずだった。

結論から言うとフロンティアーズは20-26で敗退する。しかも、第1クオーターにランニングバック(RB)トラショーン・ニクソン(写真)の8ヤードタッチダウンランで先制した後は最終クオーターまで得点できず、その間インパルスに6連続得点を許して最大19点差をつけられた。

2つのフィールドゴール失敗(ひとつはブロック)や2度のファンブルロストなどミスも目立った。これらの4回のミスのうち3回は続くインパルスオフェンスのフィールドゴールにつながった。

その中でもフロンティアーズには収穫もあった。ニクソンの存在である。今季のリーディングラッシャーであるニクソンがフロンティアーズオフェンスの重要な核であることは疑いもないが、インパルスディフェンスに対しビッグプレーを連発した。まさにアンストッパブルな選手だった。

ランでは19回のキャリーで88ヤード、2タッチダウン。パスキャッチでは14レセプションで146ヤードという驚異的な数字をたたき出し、1タッチダウンをあげた。とくに第4クオーターでの追い上げは、クオーターバック(QB)高木翼とニクソンを中心に組み立てられたと言って過言ではない。フロンティアーズの最後の2回のオフェンスシリーズで二人がかかわったプレーでは実に81ヤード、2タッチダウンを稼いでいる。

試合時間があと3分あればフロンティアーズは逆転していたかもしれない、とまで考えてしまう。もっとも、こうした「たられば」は何の意味もない。あと3分あればインパルスもそれに見合った時間の使い方をするから試合運びの方法も当然異なるからだ。

ただし、インパルスのディフェンス陣にニクソンの脅威が印象付けられたことは間違いないだろう。1月3日のライスボウルに向けてインパルスにとってはニクソン攻略が最大のテーマになるし、それを承知のフロンティアーズもまた「ニクソン対策への対策」を練ってくる。この試合は欠場したワイドレシーバー(WR)サマジー・グラントもライスボウルでは復帰してくる見込みだ。ニクソンとグラントがともにオフェンスでプレーする相乗効果はインパルスにとっては未知のものだ。この二人が同時にオフェンスでプレーするのは昨季からで、昨季は両チームの対戦はなかった。

第6節の直接対決はインパルスに軍配が上がった。それから51日後の再戦は日本選手権をかけた戦いだ。

次回:〈短期集中連載⑬〉【Impulse‘s Road to Rice Bowl Vol. 7】 セミファイナル:終盤のQBサックがゲームチェンジャーに Xリーグ MVPジャボリー・ウィリアムスの面目躍如

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