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有言実行でライスボウルMVPの富士通WR松井、「飛んできたボールを絶対に捕る」

2022年01月05日(水) 18:00

富士通フロンティアーズのワイドレシーバー(WR)松井理己が、アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第75回ライスボウルでMVP(最優秀選手賞ポール・ラッシュ杯)に選ばれた。その栄えある賞に輝いた裏には、自分の仕事を遂行して絶対に勝つという強い意思が隠れていた。

松井はオービックシーガルズとのセミファイナルで決勝タッチダウンパスをキャッチするなど勝利に貢献するも、序盤でクオーターバック(QB)高木翼からのロングパスを落球していた。故に、「一つのミスで試合が変わってしまうので、練習の時からミスをせずにボールを進めることを徹底してきた」とライスボウルに向けてしっかりと取り組んできた。

その甲斐あってか、松井はパナソニック インパルスとの頂上決戦では2本のロングパスをキャッチするなどパス5回捕球で124ヤード、1タッチダウンと最高の舞台で至高のパフォーマンスを披露した。

MVPに相応しい活躍を見せた松井は、チーム最初の得点につながる56ヤードパスの捕球について「スカウティングの段階で奥が空いているというのは特にしていない。試合を通じて相手のディフェンスバックが前に出てくるというのは高木さんと話していたので、そのタイミングでうまくプレーコールをアジャストして高木さんと呼吸を合わせることができた」と説明する。司令塔の高木も「縦に行け」とサインを出していたという。試合中でも修正できるのは、司令塔とのあうんの呼吸ができている証拠だ。

セミファイナルのオービック戦後に「球際の強さ。守備と競り合ったところでキャッチする。1対1の勝負でしっかりと勝ち切るところを見てほしい」と話していた松井。ライスボウル後にも「飛んできたボールを絶対に捕ろうという気持ちで挑んだ」とコメントしていた。ライスボウルではその言葉通りに、スピードで対峙する守備を抜き去り、大事な場面でしっかりとボールをキャッチするシュアハンドぶりを見せた。入部3年目の若武者は、自分の役割を有言実行して栄光をつかんだ。もはや富士通のエースレシーバーと言っても過言ではないだろう。

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<録画配信>(XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
パナソニックインパルス vs 富士通フロンティアーズ
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/6452

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富士通がパナソニック下して2年ぶり6度目の日本一 新形式のライスボウルを制覇
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