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X1 Areaとのレベル差を見せつけられた開幕節敗戦を糧に アサヒ飲料クラブチャレンジャーズがX1 Super初勝利

2022年09月28日(水) 16:00


16-17の劣勢で迎えた第4クオーター残り5分17秒。アサヒ飲料チャレンジャーズは自陣47ヤードの好位置で攻撃権を得た。

しかし、東京ガスクリエイターズの守備に手を焼き、第4ダウン残り7ヤード。この窮地をクオーターバック(QB)ギャレット・サフロンからワイドレシーバー(WR)亀山暉へのパスでファーストダウン更新に成功。再び訪れた第4ダウン1ヤードのピンチもQBサフロンのランで乗り切り、残り9秒でキッカー(K)西岡慎太朗の逆転フィールドゴールに結びつけ、X1Super昇格後初勝利をものにした。

「最後まで逆転してくれると信じようと思っていた。選手たちにも第4クオーター勝負だと伝えていた。選手を信じ、信頼していた」

アサヒ飲料正重高志ヘッドコーチはリードが4回も入れ替わる試合にも関わらず、選手を含めてチーム全体が冷静に対応できた理由を説明した。「(第1節の)エレコム神戸ファイニーズとの試合では第4クオーターに同点になったときにお祭り騒ぎになってしまった。気持ちが浮ついてしまった。試合が終わった後で選手にそのことを話した。試合は残り時間が0になるまでやりきることが必要であることを伝えた」

アサヒ飲料にとってエレコム神戸での敗戦はチームにもうひとつ別のことをもたらした。X1 SuperとX1 Areaのレベルの差の認識である。

「X1 Areaにいた3年間で選手も入れ替わり、X1 Superの経験者も少なくなった。この程度ではX1 Superでは通用しないということを選手に肌感覚でわかってもらうことが難しかった。一つひとつのプレーの完成度、フィジカルの違いを意識させることに苦労した。エレコム神戸はプレー、フィジカル、コーチの采配全てで上回っていた。X1 Superで長年戦っていたので勝ち方を知っていた」(正重ヘッドコーチ)

初戦敗戦から得られた経験を生かしてX1Super初勝利を手にしたアサヒ飲料。「相手がどうこうではない。1戦1戦自分たちの持っているものをすべて出し切る」という正重ヘッドコーチの言葉通りのプレーでX1Superに挑戦する姿に注目したい。

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二転三転する好ゲームはアサヒ飲料チャレンジャーズに軍配 X1 Superで初白星
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