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オービック大橋HC、攻撃陣に頭を悩ますも守備陣は「集中力が素晴らしかった」

2022年10月12日(水) 14:00

オービックシーガルズは第3節の東京ガスクリエイターズ戦で苦しみながらも白星を手にした。チームは無敗をキープするも、引き分けた第2節に続いてオフェンスが再び機能しなかった。

試合後の大橋誠ヘッドコーチは、3インターセプト、2ファンブル(編注:試合終了直後の公式記録では4インターセプト、1ファンブルとなっていましたが、その後公式記録が訂正されました)を犯しながらも勝ち星を拾ったことについて「(5ターンオーバーを犯して勝ったことは)ないですね」とコメント。指揮官の長いコーチング人生でも記憶にないほど驚きの勝利だった。

引き分けに終わった前節のエレコム神戸ファイニーズ戦後に「ドラスティックに変えないといけない」と危機感を持っていた大橋HC。そして、今節には「オプションリードではなくQBを意図的に走らせるというようなことを軸に置きながらゲームを作りにいった」とプランを明かしてくれた。

しかし、クオーターバック(QB)ジェイソン・スミスは、7回36ヤードと計画通りに進まなかった。それだけに、指揮官は「機能した部分と機能しきらなかった部分をどういうふうにしていくかを見えてこないと、ジェイソンを使うことのメリットは難しい。もっと効果的に走らせることを考えないといけない」と厳しいコメント。さらに「ターンオーバーもそうだけど、自分たちで自分たちの首を絞めている。まずはそこをフィックスしていかないといけない」とオフェンスの修正をマストに考えていた。

それでも、QBスミスがポテンシャルの高さを見せた2タッチダウンパスについては評価をしていたので、指揮官はQBの起用法について頭を悩ませているようだ。

攻撃陣がなかなか機能しない一方で、強力なディフェンス力が東京ガスの獲得ヤードを142ヤードに抑えて、勝利の原動力となった。このパフォーマンスには大橋HCも「ディフェンスのプレーヤーの集中力に素晴らしいものがあった」と目を細めた。

オービックは第3節を終了して2勝1分け。レギュラーシーズン残りの2試合は、第4節が西へ遠征してのアサヒ飲料クラブチャレンジャーズ戦、そして最終節に宿敵の富士通フロンティアーズ戦が控える。厳しい戦いが続くが、指揮官は「前節の引き分けと言う結果を受けて、今節はゼロにリセットして変わるつもりでやろうということでのリスタートだった。ここから積み上げるしかない。リスタートした気持ちを忘れずにやっていきたい」と次節からも新たな気持ちで挑む考えだ。

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