【X1 Super第5節の見どころ】パッシングの攻防が鍵を握るか otonari福岡SUNSとアサヒ飲料クラブチャレンジャーズが最終戦で激突
2022年11月04日(金) 14:00X1 Super秋季リーグ戦は最終節をを迎える。11月6日に福岡県久留米市久留米総合スポーツセンター競技場で行われる第5節第2日目の試合は、ともに今季X1 Superに昇格したotonari福岡SUNSとアサヒ飲料クラブチャレンジャーズが対戦。キックオフは14時だ。ここまでの成績はアサヒ飲料が1勝3敗。otonari福岡はまだ白星がなく開幕から4連敗している。
過去 3年間の両チームはX1 Areaで激闘を繰り返してきたが、アサヒ飲料の3連勝。昨年は試合終了時にアサヒ飲料が逆転のフィールドゴールを決めて劇的勝利した。それだけに、昨季悔しい思いをしたotonari福岡は地元開催ということもあって、最終戦で初白星を獲得するとともにアサヒ飲料に一泡吹かせたいところだ。
両チームとも空中戦を中心としたオフェンスを展開する。アサヒ飲料は、クオーターバック(QB)ギャレット・サフロンと189センチの長身ワイドレシーバー(WR)ロバート・アール・ジョンソンⅡのコンビが中心となっている。対するotonari福岡はQB西山雄斗とWR横山海マクスウェル(上段写真中央)がホットラインを形成してタッチダウンを生み出す。
アサヒ飲料のQBサフロンは、これまでの4試合でパスで611ヤードを獲得し、3タッチダウンを記録。パス成功1回あたりの平均獲得ヤードは11.3ヤードという驚異的な数字を残している。一方のotonari福岡のQB西山は、サフロンを上回る記録を出している。総獲得ヤードは883ヤードでタッチダウンパス成功は6回。パス成功時のアベレージは11.5ヤードである。しかしながらパス成功率はサフロンが50.9%、西山は45.9%となっている。またパッシングオフェンスの諸刃の剣であるインターセプトが多く、西山は毎試合インターセプトを喫している。サフロンも同様で東京ガス戦のみインターセプトなしだった。
試合のカギを握るのは、攻守のライン陣だ。両チームともディフェンスライン(DL)がいかに相手オフェンスライン(OL)のパスプロテクションを突破してプレッシャーをかけ、相手QBに仕事をさせないように仕掛けるかが重要だ。逆に言えば、OLは相手DLをコントロールしてQBに自由にパスを投げさせたい。
また、WRとディフェンスバック(DB)のマッチアップもみどころのひとつだ。特にotonari福岡にとっては、アサヒ飲料のジョンソンⅡ(下段写真)、亀山暉、阿部拓朗らWR陣は要警戒だ。ジョンソンⅡは、ここまでのパスキャッチによる平均獲得距離が16.6ヤードで、一発でファーストダウン更新やタッチダウン獲得につながる破壊力を持っている。それだけにサフロンからのパスをいかに防ぎ切るかがポイントとなる。
両チームはこれまで3年間、対戦してきただけに相手チームの手の内は知り尽くしているはず。どちらが先制点を取って試合を有利に進めていくことができるのか。みどころの多いゲームである。