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「自分たちのフットボールができれば勝ちきれる」 パナソニック荒木監督がIBM戦前にチームに投げかけたメッセージ

2022年11月09日(水) 14:55

開幕4連勝で第5節に入る前にすでにライスボウルトーナメント出場が決定していたパナソニック インパルス。同様にこれまで負けなしのIBM BIG BLUEに対し、「接戦になる」「厳しい試合になるんじゃないか」と選手たちの間では不安を感じさせるような発言があったという。しかし、荒木延祥監督は「僕はそうは思わなくて、ちゃんと自分たちのフットボールができれば勝ちきれると思っていた。あんまりそういう目に見えない何かに捉われずに準備をしよう」と、日本一を目指す立場としての佇まいを選手たちに伝えていた。

前節からの2週間、このようなやり取りもあってか、IBM戦を45-14で制し、堂々の開幕5連勝でDivisionAを1位通過となった。今節でIBMと対戦するにあたり、昨年度のIBM戦を改めて分析したという。昨年度、IBMとは第3節とポストシーズンで対戦。第3節は65-17と圧勝だったのに対し、ポストシーズンでは38-31と接戦の末の勝利だった。昨年度のポストシーズン、IBMは今節でも司令塔を務めたクオーターバック(QB)政本悠紀が放つパスで4つのタッチダウンを取っている。ラン獲得ヤード数に大差はなかったが、パス獲得ヤード数に注目するとパナソニックが266ヤードだったのに対し、IBMは411ヤードと倍近い差が開いていた。一方、今節ではラン、パス共に獲得ヤード数はパナソニックが上回る結果となった。

QBジェイロン・ヘンダーソンが先発し、石内卓也、荒木優也と前節同様に3人のQBが試合を展開。パスでは、X1 Superのレシービング部門で2位のワイドレシーバー(WR)アルフォンゾ・オヌワー(上段写真中央)もちろん、スピードとハイキャッチのポテンシャルに期待して、リーグ戦途中にアウトサイドのWRへ移った渡邊ジャマールがコーナーパスでタッチダウンレシーブを決めている。ランでは、これまでチームをリードしてきたランニングバック(RB)ミッチェルビクタージャモー(中段写真左)だけでなく、荒木監督が「日本が誇るRBの一人」と評する立川玄明の活躍も目立つ。第3クオーター中盤、タックルを受けながらも31ヤードを走り切ったタッチダウンランは圧巻だった。守備に対しても「今日もボールに最後まで集中してアタックしてくれたのですごく評価できる」と荒木監督は話した。ディフェンスバック(DB)小池直崇(下段写真中央)がはじかれたボールをインターセプトしたプレーはまさにボールへの集中力によるものだろう。

X1 Superはレギュラーシーズンの全5節が終了し、いよいよポストシーズンへと突入する。荒木監督は「これまでと変わらず、2週間その相手に対してしっかりと準備することで、成長できると思う」とコメント。パナソニックのポストシーズン初戦の相手は、Division Bを4位通過したアサヒ飲料クラブチャレンジャーズに決まり、19日にヨドコウ桜スタジアムにて試合が実施される(14時キックオフ)。

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