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【RBTクオーターファイナルの見どころ】スタッツはほぼ互角のオービックとノジマ相模原、総合力が勝負の分かれ目

2022年11月18日(金) 17:00

2022年のX1 Super秋季リーグは、9月から5節にわたって行われたレギュラーシーズンが終わり、19日からはDivision AとBの各ディビジョン上位4チームが激突するライスボウルトーナメント(RBT)に突入する。20日は、Division B2位のオービックシーガルズとDivision A3位のノジマ相模原ライズが横浜スタジアムで対戦する。レギュラーシーズンのスタッツは攻守ともにほぼ似たような感じで大きな差がない。総合力で上回った方が次のラウンドへ勝ち上がりそうだ。

攻撃では、総得点、総獲得ヤードもノジマ相模原がオービックを若干上回る。パス獲得ヤードで200ヤードほど勝るノジマ相模原は、クオーターバック(QB)カート・パランデック(上段写真)がワイドレシーバー(WR)八木雄平、タイトエンド(TE)ダーニール・ジェンキンスといった長身レシーバー陣へ投げ分ける。八木が身長180センチ、TEジェンキンスも身長196センチとサイズがあり、ゴール前で制空権を握りたい。ランでは吉田光輝、デレク・アキラ・ウィリアムスのランニングバック(RB)コンビがともに1回平均4ヤードを超えているので、キャリーする時は着実にゲインして、パス攻撃の負担を軽減したい。

対するオービックは、ランで大幅な上積みが見込めそうだ。レギュラーシーズンのラン獲得ヤードは565で、ノジマ相模原の564とほぼ互角だが、RB李卓(下段写真中央)が最終節に復帰したことで戦力が大幅にアップしそうだ。カナディアンフットボールリーグ帰りのランナーは、前節では4回のキャリーで6ヤードのみだったが、しっかりと1タッチダウンを決めて存在感を示した。2020年のジャパンエックスボウルMVPに輝いた李の復帰は、攻撃陣が手薄なオービックにとって心強い。パスではQBジェイソン・スミスが上り調子だ。第2節まではタッチダウンパスがゼロだったが、第3節からは3試合連続で決めて、最終的に計5個を記録。パサーの能力を測る指標でもあるレーティングも、第3節と第4節で100オーバー、最終節の富士通フロンティアーズ戦でも97.7と及第点とも言える数字を残した。パスの精度が上がってきて、ランでも相乗効果が出てきているだけに、大一番ではスミスのランパスともに期待が高まる。

ディフェンスも総失点(オービック:72、ノジマ相模原:87)、総喪失ヤード(オービック:1,244、ノジマ相模原:1,424)も大差ないが、数字の上ではオービックが幾分秀でている。オービックのDLは重量級の選手がそろい、リーグ屈指のディフェンス力を持つ。清家拓也が体重135キロ、仲里広章も120キロ。主将の佐藤将貴も体重100キロのパワーに加えて、2サックを挙げるスピードも兼備する。レギュラーシーズンのラン喪失ヤードは329。1試合平均は65.8でRBT出場8チームのうち3番目に少ない。ランでのタッチダウンも2つしか許しておらず、地上戦ではアドバンテージがありそうだ。後方では、新人の助川左門、3年目の東方嘉永といった若手ディフェンスバックが目を光らせ、虎視眈々とビッグプレーを狙う。

対するノジマ相模原は、RBT出場8チームの中で最多タイの11サックを記録するなどハードなディフェンスを売りにする。チームトップの2サックをマークするディフェンスライン(DL)ジェイス・キャップス、守備の要であるラインバッカー(LB)田中喜貴などどこからでも襲い掛かってくる脅威を相手に与える。城ケ滝一朗ヘッドコーチが、オービックに対して「ランプレーを重視して守っていこうと思っていたけど、パスの精度も上がってきているので気を引き締めていかないといけない」と警戒しており、ライン戦で優位に立って試合を進めたい。

両チームは、2018年以降では3度対決し、オービックの2勝1敗。2019年と2021年はいずれもオービックが完封勝ちしている。ただし、オービックは昨年から主力が大幅に入れ替わっているが、ノジマ相模原はQBやWRといったスキルポジションに大きな変更はない。負ければ終わりの一発勝負で、血の入替りが吉と出るか凶と出るか。