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オービック大橋HC、劣勢をはねのけた勝利に「非常に大きな一歩」

2022年11月23日(水) 14:00

オービックシーガルズは、ライスボウルトーナメント(RBT)クオーターファイナルのノジマ相模原ライズ戦では、前半にリードを許す苦しい展開だった。しかし、後半には攻撃陣が逆転に成功し、守備陣も無失点に抑えてセミファイナルに駒を進めた。大橋誠ヘッドコーチ(HC)は、劣勢をはねのけて勝利したチームに大きな手ごたえをつかんでいた。

「本当に厳しい戦いだった」と指揮官が振り返ったように、前半のオービックは、常にノジマ相模原に自陣まで攻め込まれ、攻撃もわずか1タッチダウンに抑え込まれる苦しい展開を強いられた。

前半を終わって2点のビハインド。指揮官は、ハーフタイムに「基本的には1プレー1プレーに集中して積み重ねるしかやれることはない。自分たちのプレー、ファンダメンタルに立ち返ってやってもらいたい」と、選手たちに伝えた。

後半に入ると、大橋HCの言葉が選手に届いたのか、オービックはクオーターバック(QB)ジェイソン・スミスの41ヤードタッチダウンランで逆転に成功。最終クオーターもフィールドゴールで3点を加えると、フォースダウンギャンブルも止めて逃げ切り体制に入るかと思われた。しかし、QBスミスがファンブルを犯して攻撃権喪失。モメンタムを失いかねないシチュエーションだったが、指揮官が「非常に良いプレーだった」と評したルーキー助川左門のインターセプトで自ら流れを引き寄せた。

この日のオービックは、ノジマ相模原に再三レッドゾーンまで押し込まれた。にもかかわらず、失点はフィールドゴール3本による9点のみ。守備陣がタッチダウンなしに抑え込んだことが、大きな勝利につながったと言える。大橋HCも、「最後のところで集中力を切らさずにエンドゾーンを割らせなかったことについては、彼らのやって来たこととやろうとしてきたことが(正しいと)証明できた。インターセプトも含めて大きな仕事をした」とディフェンスを手放しで褒めた。さらに、「選手たちはしっかり集中力を切らさずに最後までやってくれたことで勝ち切れた。これは非常に大きな一歩だと思う」と、3年目以内の若手が多いチームの力が上がってきていることに手ごたえを感じていた。

12月11日のセミファイナルは、パナソニック インパルス戦。大橋HCは、「時間、フィールドを含めてパナソニックにコントロールされる時間が長いとなかなか勝機を見出せないと思うので、オフェンス、ディフェンス、今日課題になったキッキングの3本柱でしっかりとフィールドの時間をコントロールすることを考えたい」と、1カ月かけて難敵相手の方策を練る。

今季3度目の遠征の影響については、「ないと言えば嘘になる。ただ、逆に言うと今季2回遠征を経験しているので、選手たちは過ごし方を少しは分かっていると思うので、それがプラスに働けばいいと思う」と逆境もプラスに変えて大一番に挑む考えだ。

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