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【パールボウルトーナメント】ノジマ相模原が富士通に歓喜の勝利! オービックと決勝で対決

2023年05月28日(日) 19:45

X1 Superは28日、パールボウルトーナメント準決勝の富士通フロンティアーズ対ノジマ相模原ライズの一戦が富士通スタジアム川崎で実施された。最後まで勝負の行方が分からない展開となった好ゲームは、ノジマ相模原が昨季ライスボウル王者の富士通を16対13で下して決勝へ駒を進めた。勝ったノジマ相模原は、大会4連覇を目指すオービックシーガルズと6月18日に激突する。

1回戦に続きクオーターバック(QB)高木翼、ワイドレシーバー(WR)松井理己ら主力を温存した富士通に対し、エースQBカート・パランデックがスタメンに名を連ねるなど主力中心で挑んできたノジマ相模原。前半はほぼ互角の戦いだった。ともに守備陣が気合の入ったディフェンスを見せ、得点はフィールドゴールのみ。2本決めた富士通が、1本のノジマ相模原を3点リードして前半を折り返した。

後半に入ると、試合が動き始める。ディフェンススタートのノジマ相模原は、後半最初のドライブでディフェンスバック(DB)永田大河がこの日自身2つ目のインターセプトを決めて攻撃権を奪取。富士通陣内42ヤードから攻撃をスタートさせると、相手の反則で27ヤードまで進む。このチャンスに、QBパランデックが新人のランニングバック(RB)吉澤祥へスクリーン気味のパスを投げ、捕球した吉澤はスピードに乗ってそのままエンドゾーンまでボールを運んだ。

逆転を許した富士通も黙っていない。ここまで3インターセプトと良いところがなかったQB濱口真行が、自陣からのスクランブルで27ヤードを稼ぎ、ノジマ相模原陣内まで侵攻。その後、QB濱口がRB三宅昂輝へ立て続けにパスを通してゴール前14ヤードまで攻め込むと、ラストはQB濱口が左サイドから内に切れ込んできたWR木村和喜へドンピシャのタイミングでタッチダウンパスをヒットして、リードを奪い返した。

3点を追うノジマ相模原は、すかさず反撃に転じる。QBパランデックのリズミカルなパスを軸に敵陣までボールを進め、タッチダウンこそ奪えなかったがルーキーの竹内空による35ヤードフィールドゴールで第4クオーター早々に試合を振り出しに戻した。

そして、勝負の最終クオーター。最後に笑ったのは、ノジマ相模原ライズだった。試合時間残り5分を切って敵陣41ヤードからドライブをスタートさせたノジマ相模原は、この日好調のQBパランデックのパスや相手の反則などでゴール目前まで進む。ゴール前1ヤードでは富士通の必死のディフェンスを前にゴールラインを越えられなかったが、竹内がこの日3本目となる17ヤードフィールドゴールをきっちりと沈めて勝ち越しに成功した。

残り1分43秒、フィールドゴールで同点に追いつかれる可能性を残す中、ノジマ相模原はチームのハート&ソウルでもあるラインバッカー(LB)田中喜貴がこの日自身2つ目となる値千金のインターセプトを決めて、粘る富士通に引導を渡した。そして、オフェンスが時間を消費してスコアボードの試合残り時間がゼロを指し示すと、ノジマ相模原サイドのスタンドとサイドラインからは歓喜の雄叫びが上がった。

ヘッドコーチ就任4年目で初めて富士通を倒したノジマ相模原の城ケ滝一朗ヘッドコーチは、「あまり覚えてないです」と試合後も興奮冷めやらない状態だった。

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