【X1 Area週間MVP】入替戦出場の富士フイルム海老名がオフェンスとスペシャルチームでMVP受賞 ビッグプレーが評価された最終節
2023年12月01日(金) 18:00X1 Areaは最終である第7節を終えて2023年のシーズンを終了しました。8チームによる総当たりのリーグ戦スタイルは今季で最後となり、来年からはEAST、CENTRAL、WESTの3ディビジョンに分かれた12チーム制がスタートします。
富士フイルム海老名ミネルヴァAFCは警視庁イーグルスを破って総合2位でのX1 Superとの入替戦出場を決めました。強豪同士の対戦はビッグプレーも飛び出しましたが、やはり48分間を通して安定したパフォーマンスを維持した富士フイルム海老名が終始リードする展開で勝利しました。その象徴的な選手がクオーターバック（QB）鈴木貴史選手でした。持ち前の正確なパッシングでオフェンスをドライブさせたクオーターバッキングがXリーグ解説員の評価を得て、オフェンスのMVPに輝きました。富士フイルム海老名からはスペシャルチーム部門でワイドレシーバー（WR）兼パントリーターナー（PR）の安達絹心選手が選ばれました。こちらは48ヤードのパントリターンタッチダウンというビッグプレーを生み出しました。
ディフェンスは名古屋サイクロンズのラインバッカー（LB）池田直人選手がちょうど1年ぶりの受賞。今季最後のPlay of the Weekには三菱商事Club TRIAXのQB松下嶺選手からWR馬渡健裕選手への60ヤードタッチダウンパスが選ばれています。
＜Offensive Player of the Week＞
QB鈴木貴史（富士フイルム海老名ミネルヴァAFC）
鈴木選手は23回の試投で14回の成功、パスによる獲得距離は181ヤードで、2つのタッチダウンパスを成功させました。綺麗なスパイラルを描く鈴木選手のパスは富士フイルム海老名のオフェンスの最大の武器です。入替戦出場を懸けた大一番でも崩れることなく、抜群の安定感を誇りました。今季のパス獲得距離は1,320ヤード。2位のジョン・ギブスJr.選手（オール三菱ライオンズ）に400ヤード近く差をつけてダントツのリーディングパサーとなりました。タッチダウン数もギブスJr.選手とならぶ最多タイの11。シーズンを通して富士フイルム海老名のオフェンスをけん引しました。
＜Defensive Player of the Week＞
LB池田直人（名古屋サイクロンズ）
アズワンブラックイーグルスとの最終戦はロースコアのディフェンシブな試合となりました。試合に敗れはしましたが、池田選手はチーム最多の6タックルを記録し、さらにインターセプトもマークしました。守備範囲の広い池田選手らしいパフォーマンスで昨年の第7節以来のディフェンス週間MVPです。名古屋は失点の少ないチームで、警視庁には完封勝ちしています。堅固なディフェンスの中でもチームトップの25タックルでシーズンを終えた池田選手は名古屋ディフェンスを象徴する存在と言っていいでしょう。
＜Special Teams Player of the Week＞
PR安達絹心（富士フイルム海老名ミネルヴァAFC）
レシーバーとして評価の高い安達選手ですが、警視庁戦ではパントリターンで実力を発揮しました。富士フイルム海老名は最初のオフェンスシリーズでフィールドゴールのチャンスを獲得するもブロックされる嫌な展開。第1クオーターにタッチダウンを奪ったものの、その後はパントの応酬が続きました。そんな試合の流れを一気に変えたのが安達選手のパントリターンタッチダウンでした。警視庁のパントは低い弾道で飛び、数回バウンドした後に安達選手がキャッチ。そのまま左サイドライン際を走り、タックル度2度3度跳ね返してエンドゾーンまで48ヤードを走り切りました。
＜Play of the Week＞
QB松下嶺からWR馬渡健裕への60ヤードタッチダウンパス（三菱商事Club TRIAX）
このプレーは馬渡選手のランアフターキャッチもさることながら、チームメートのブロッキングも効果的に決まった技ありのビッグプレーでした。松下選手はハンドオフのフェイクを入れた後、左サイドの馬渡選手のスクリーンパスを投げます。その間にこの日は背番号28を付けたタイトエンド（TE）遠藤壮真選手がディフェンダーをブロック。馬渡選手はその後方をするりと抜けてダウンフィールドを駆け上がります。そして、ゴール前ではオフェンスライン（OL）星野俊樹選手が品川CC ブルザイズのディフェンスバック（DB）をブロックしてインサイドに走路を確保し、タッチダウンをアシストしました。このプレーで先制点を挙げた三菱商事は最終節でうれしい今季初白星を獲得しました。
関連リンク
＜ゲームリポート＞
・富士フイルム海老名が入替戦出場へ 警視庁を24-14で破る
・アズワンが逆転で名古屋に勝利 5位でリーグ戦終了
・三菱商事Club TRIAXが最終戦で今季初白星 品川CC ブルザイズに2年連続の最終節勝利
＜動画＞（XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です）
・富士フイルム海老名ミネルヴァAFC対警視庁イーグルス
・アズワンブラックイーグルス対名古屋サイクロンズ
・三菱商事Club TRIAX対品川CC ブルザイズ