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【RBTセミファイナルの見どころ】ハイパーオフェンスのIBMと堅守のパナソニックがライスボウルを懸けて激突 

2023年12月08日(金) 12:00

【リーグ戦で9TDパス成功のパナソニック インパルスQB石内卓也 ©X LEAGUE】

ライスボウルトーナメント(RBT)セミファイナル第1試合は12月10日に、大阪市東住吉区のヨドコウ桜スタジアムで13:00にキックオフを迎える。対戦するのは、リーグ戦から負けなしで勝ち続けているパナソニック インパルス(Division A 1位)と、リーグ戦を4勝1敗で終えてRBTクオーターファイナルでノジマ相模原ライズをサヨナラフィールドゴールで破ったIBM BIG BLUE(Division B 2位)だ。

両チームは過去4年間のうちにリーグ戦で2回対戦し、ともにパナソニックが大差で勝利を収めている(2019年は42‐28、昨年は45‐14)。しかし、ポストシーズンでは2017年以降いずれもセミファイナルで対戦して、2017は24‐17、2018年は31‐24でIBMが勝利。2021年は38‐31でパナソニックが雪辱を果たした。

【機動力も武器とするパナソニックQB荒木優也(中央) ©X LEAGUE】

今季は両チームともタイプの違うクオーターバック(QB)2人体制でリーグ戦を戦ってきた。パナソニックは堅実なパッシングをみせる石内卓也と脚力のある荒木優也。一方のIBMは左腕・政本悠紀と今季加入した188センチの長身を持つビクター・ビラモンテスのコンビだ。

リーグ戦での両チームの攻撃成績をみると、パナソニックの石内と荒木がパスで稼いだ総獲得距離は1,066ヤードで、タッチダウン数は15本を数える。IBMは政本とビラモンテスでパス獲得総距離は1,210ヤード、タッチダウン数は13とほぼ互角のクオーターバッキングを見せている。

【IBM BIG BLUEの左腕QB政本悠紀 ©X LEAGUE】

獲得距離をパス試投数で割った1回平均の距離はパナソニックが9.03ヤードであるのに対し、IBMは7.2ヤード。一方、ランでの総獲得距離と1キャリー平均の値を比較すると、パナソニックが総獲得距離893ヤードで1回平均5.8ヤード、IBMは同707ヤードだが、1回平均は6.3ヤードとパナソニックをやや上回る。

得点ではパナソニック177点(1試合平均35.4点)、IBMは146点(1試合平均28点)とパナソニックが上回る。失点を見ると、パナソニックが53点(1試合平均10.6点)、IBMは113点(1試合平均22.6点)と12点もの差がある。

【政本と2枚看板で活躍するIBM QBビクター・ビラモンテス ©X LEAGUE】

これらの数字から試合を予想すると、IBMにとっては持ち味のハイパーオフェンスで堅守を誇るパナソニックディフェンスを崩し、ハイスコアリングゲームに持ち込んで試合を有利な展開に持ち込めれば勝機が見えてくる。逆にパナソニックはこれまでの試合通り先取点を奪い、守備が失点を防いで常にリードした状態の試合運びをしたい。パナソニックはタッチダウンが奪えなくてもキッカー(K)佐伯眞太郎の確実なフィールドゴールで得点を重ね、そして今年急成長したパンター(P)小林真大の絶妙なパントで失地挽回を図りたい。

パナソニックは3年連続のライスボウル出場を、また2016年1月3日以来の頂点を奪還するためにも重要な試合だ。一方のIBMにとっては、初のライスボウル進出と念願の日本一に輝くために負けられない一戦となる。

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