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【Frontiers’ Road to Rice Bowl 77 vol. 6】若手の活躍とシーズン中の接戦の経験が生きてプレーオフ初戦突破

2024年01月02日(火) 12:00

【試合で唯一のTDを決めたRB香川将成  ©X LEAGUE】

【RBT QF 富士通フロンティアーズ 10-3 東京ガスクリエイターズ】
リーグ戦(レギュラーシーズン)を全勝で終え、Division Bを1位通過した富士通だったが、プレーオフ(ライスボウルトーナメント)初戦のクオーターファイナルでは思わぬ苦戦を強いられた。

この試合にはオフェンスの柱であるクオーターバック(QB)高木翼とランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンが欠場。言わば飛車角を欠いてのプレーオフ初戦であった。

第1クオーターにパントのスナップミスから東京ガスにフィールドゴールによる先制点を許すが、第2クオーターの1分33秒にはRB香川将成の1ヤードタッチダウンランで難なく逆転をする。

しかし、その後の追加得点がなかなかとれない。後半最初のドライブでフィールドゴールによる加点をしてリードを10-3としたものの、続く3回の攻撃シリーズはファンブルロストと2回のパントで終わる。いつ同点にされるかわからない1ポゼッション差のまま試合は進行していった。

富士通の10得点は、2020年のジャパンXボウルでオービックに7-13で敗れた時以来の少なさだ。QB高木とRBニクソンが不在の状況下ではライスボウル3連覇へ望みが断たれるという懸念さえファンの中にはあっただろう。

【 パスラッシュを仕掛けるDLジョー・マシス ©X LEAGUE】

しかし、オフェンスで加点できないのであればディフェンスが相手に同点のチャンスを与えないというのが現在の富士通だ。相手のフィールドゴール失敗にも助けられたが、第4クオーターに入ってディフェンスバック(DB)林奎佑がインターセプトしたり、フォースダウン1ヤードのランプレーをノーゲインに抑えたりと、東京ガスのオフェンスに反撃を許さなかった。

リーグ戦中に若手の成長がみられ、接戦の展開を経験したことが、わずか7点差で推移した試合展開の中でも浮足立つことなくゲームメークできるチーム力を育んだと言っても過言ではないだろう。

関連リンク

<ライスボウル情報>
・ライスボウル特設ページ:https://xleague.jp/feature/ricebowl77
・チケット購入:https://xleague.tstar.jp/
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