【X1Super】好調のオービックが4勝目を完封勝利で飾る
2019年10月07日(月) 10:10リーグ戦も折り返しを迎える頃となり、早くも第4節。10月6日、富士通スタジアム川崎にて行われた第2試合。大差で3連勝を収め、順調に日本一奪還を目指すオービックシーガルズ。対するはJXBセミファイナル進出にあとがない3連敗中のノジマ相模原ライズ。両者にとってこの一勝が欠かせない一戦が始まった。
ノジマ相模原の攻撃で試合開始。
この試合でラン獲得ヤードがチームトップのRB宮幸崇(#3)が着々と進み、4thダウンでギャンブルを選択するも、数インチを残し惜しくも攻守交替。
オービック最初の攻撃はタイトフォーメーションを見せ、ランを選択。QBスカイラー・ハワード(#3)のキープランで徐々にボールを進めていく。
しかし、QBスカイラーの中央ロングパスをノジマ相模原のDB山口昴一郎(#24)がインターセプト。7ヤードのリターンを見せ、再びノジマ相模原に攻撃権が移った。
直後の攻撃、QBジミー・ロックレイ(#11)がラッシュをかわすランを見せるも、ダウン更新に至らず攻守交替。
オービックは、この試合で148ヤードを走ったRB李卓(#29)が敵陣にボールを運んだ。しかし、敵陣3ヤードにてスナップミスによるファンブルが起こる。ノジマ相模原のDB今井龍之介(#16)が素早くリカバーし、2度目のターンオーバーとなった。
オービックの古庄直樹ヘッドコーチは「いやな雰囲気が続いた」と困苦。その後、両者無得点のまま、第1クォーターが終了。
第2クォーターになると、うって変わってこれまで圧勝を演じてきたオービックが本領を発揮する。
QBスカイラーを中心とした攻撃を続け、レッド―ゾーンへ侵入。着々と進め、最後はQBスカイラーからTEホールデン・ハフ(#85)へ5ヤードのパスを投じ、タッチダウン。オービックが7点を先制した。
流れは止まることなく、第2クォーター開始後10分。再びQBスカイラーとTEホールデンのホットラインによる41ヤードのロングパスで敵陣に入る。同じコンビでエンドゾーンにパスを決め、タッチダウン。14-0とリードを広げる。
まずは一勝が不可欠なノジマ相模原は、RB宮幸が果敢に走るも、得点にはつながらなかった。
オービックは追加点を得るべく、QBスカイラーがWR前田眞郷(#11)へパスを投じる。敵陣10ヤードを切ったところで、ノジマ相模原のマンツーマンディフェンスを裏にとり、中央が開いたところをQBスカイラーが自らボールを持ち込んでタッチダウン。21-0として前半を終えた。
ノジマ相模原のキックで後半開始。両者パントを選択することが続き、攻守が何度も入れ替わる。
いまだ得点のないノジマ相模原はQBジミーがパスを投じるも、オービックのカバーに阻まれ、陣地をなかなか進めることができない。
オービックはQBスカイラーからWR木下典明(#18)へのパスや、RB地村知樹(#30)のランで少しずつエンドゾーンに近づいていく。ここはタッチダウンとはならず、4thダウンでフィールドゴールを選択。K星野貴俊(#49)が44ヤードのキックを決め、3点を追加した。
第3クォーター終了間際からオービックは、RB李のロングゲインとWR木下へのパスで、ゴール前8ヤードまで攻め込む。
クォータータイムを挟んで、QBスカイラーが自ら持ち込むプレーで、エンドゾーンに駆け込むが、二度の反則がありタッチダウンを奪うことはできない。
結果フィールドゴールを選択、K星野がしっかりと決め、3点を追加した。
点差が開く一方のノジマ相模原は、WR八木雄平(#85)へのパスでダウンを更新するも、反則が続き流れは良くならない。
エースのRB宮幸も奮闘するも、オービックDL仲里広章(#33)にQBサックを決められるなど、粘り強い守備に阻まれ10ヤード以上のゲインができない状態に。
オービックは、ベテランQB菅原俊(#6)が交代出場。時間をうまく消費しながらRB李とともにゴール前26ヤードまで前進。ここはK星野が43ヤードのフィールドゴールを決め、さらに3点を追加。
最終、オービックは30点を獲得して4連勝。ノジマ相模原は無得点のまま、4連敗という結果になった。
試合終了後、ノジマ相模原の須永恭通ヘッドコーチは「フットボール以前の問題。力を出せていないことがライズの厳しい現状」と課題をシビアに捉えた。準備にこだわり、春シーズンのようなノジマ相模原のフットボールを次戦は期待したい。
一方、オービックの古庄ヘッドコーチは「自分たちのフットボールをすることができた」と高く評価。次戦のパナソニック戦につながる一勝となった。
Text 南優希
Photo エムアイプランニング