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【JXBセミファイナル】QB高木が覚醒。圧倒的な攻撃力で富士通が快勝

2019年12月01日日 22:19

JXB出場をかけたセミファイナルが30日、富士通スタジアム川崎で行われた。4連覇を目指す富士通フロンティアーズと、セミファイナル初出場のエレコム神戸ファイニーズの対戦は、富士通が31-13で快勝し、7年連続11回目のJXB出場を決めた。

富士通の先発QBは、エースのバードソン・マイケル(#3)ではなく高木翼(#18)。11月17日のレギュラーシーズン最終節、オービック戦の前半にアキレス腱を断裂したバードソンに代わってこの日も攻撃をリードした。

開始直後の富士通、最初の攻撃シリーズ。第1プレーでRBグラント・サマジー(#29)がいきなり70ヤードのロングゲインでゴール前5ヤードに迫る。
RBウィリアムス・デレクアキラ(#26)のランで2ヤードロスしたが、残り7ヤードの2ndダウン。QB高木はエンドゾーン右隅に走り込んだWR中村輝晃クラーク(#81)へ浮かしたパスを放った。
相手DBと競り合いながらWR中村がキャッチ、わずか3プレーで先制タッチダウンを奪った。

セミファイナルの大一番に先発した高木だったが、最初に投げたパスがタッチダウンとなり、これで勢いづいた。

富士通RBグラント・サマジー(中央・#29)
富士通RBグラント・サマジー(中央・#29)が攻め込み1stダウンを奪う

 

続くエレコム神戸は自陣20ヤードからの攻撃。RB白神有貴(#44)、川淵将紀(#22)のランなどで敵陣に入ったが、QBコーディー・ソコール(#19)のパスを、富士通DB小椋拓海(#8)がインターセプトし、23ヤードリターン。富士通が敵陣37ヤードの好ポジションからの攻撃となった。

最初のプレーでまたもRBグラントがゴール前までロングゲイン。QB高木のパスも冴え、4本のパスを立て続けに成功させてゴール前5ヤードまでゲイン。最後はRBグラントのランプレーと見せて、WR岩松慶将(#22)への鋭いパスを決め、14-0とリードを広げた。

高木はここまでパスの失敗はゼロ。「ランプレーが出ていたので楽だった。シンプルに自分の役割に集中して、テンポを生み出すオフェンスのリードを心掛けた」(高木)と、序盤の2シリーズでエレコム神戸に大きなダメージを与えた。

第2クォーター4分5秒には、K西村豪哲(#11)が48ヤードのフィールドゴールを成功させて、さらに追加点。
レギュラーシーズンの第5節、万博記念競技場で対戦した時は、富士通ランアタックのキーマン、RBグラントのラン獲得を44ヤード(平均6.3ヤード)に抑えたエレコム神戸だが、この日は立て続けにロングゲインを許し、さらにQB高木のパスにも的を絞れず苦戦。17-0と富士通のリードで試合を折り返した。

エレコム神戸QBコーディ・ソコール(中央・#19)
エレコム神戸QBコーディ・ソコール(中央・#19)が走り込み1stダウンを奪う

 

後半に入ってエレコム神戸が意地を見せる。
最初の攻撃は自陣17ヤードから。QBコーディー、白神、川渕らのランプレーで敵陣に入ると、中盤ではショートパスをバランスよく交えて、富士通ディフェンスに的を絞らせず、ジリジリと攻め込んだ。
ゴール前8ヤードに迫った3rdダウン。QBコーディーがWR高尾祐樹(#87)へのタッチダウンパスを決めた。

エレコム神戸の9分2秒かけた83ヤードタッチダウンドライブ成功で、流れが変わると思われたが、直後のシリーズでまたも富士通が突き放す。
最初のプレーでRBグラントが、タックルを振り払いながら32ヤードゲイン。一気に敵陣に入ると、RBウィリアムスも中央突破で32ヤード走り、ゴール前11ヤードに。
最後はQB高木がエンドゾーン左奥へパスを放ち、185cmのWR松井理己(#85)が両手を伸ばしてキャッチ。きわどいタッチダウンプレーであったが、ビデオリプレーで松井の足が残っていたと判定。富士通が24-6とリードを広げた。

その次のシリーズでもRBグラント、ウィリアムスのランで得点圏内に入り、QB高木がWR岩松へ、この日2本目となる16ヤードタッチダウンパスを決めて試合を決定づけた。

富士通RBウィリアムス・デレクアキラ(中央・#26)
富士通RBウィリアムス・デレクアキラ(中央・#26)が攻め込み1stダウンを奪う

 

エレコム神戸は、第4クォーターにRB川淵の8ヤードランでタッチダウンを返したが、ファイナルスコア31-13で富士通が快勝した。

JXB最多タイ記録の4連覇に王手をかけた富士通の山本洋ヘッドコーチは、「パナソニックはチーム力があがってきて、前回(レギュラーシーズン、45-27で勝利)のようにはいかないはず。日本人QBを活かして、テンポよく攻められるよう、あと2週間きっちり準備したい」と次戦を見据え話した。
アメリカ人QB主流のX1Superにあって、最後に大役がまわってきた富士通のQB高木も「人生最大のチャンスと捉え、強い気持ちをもってパナソニックに挑みたい」と力強く話した。

一方、敗れたエレコム神戸の米倉ヘッドコーチは「地力の差が出た。富士通、パナソニック、オービックのビッグ3と伍することの出来るフィジカルを身につけないと勝てないと思う。この悔しさをもってオフシーズン、身体づくりからやっていきたい」と、真摯に敗戦を認めながらも「ラインは去年に比べて確実に力をつけてきた。来年はもっとやれば必ず結果を出せるはず」と、手ごたえも感じていた。

Text 福永美佐子
Photo  エムアイプランニング

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