ニュース

【X1 Area週間MVP】台風14号に見舞われた第2節、ポジションごとに堅実なプレーが部門MVPに直結

2022年09月23日(金) 18:00

X1 Area第2節は台風14号の影響を大きく受けました。特に東日本は大雨の中で試合が行われることが多く、千葉県習志野市で行われた富士フイルムミネルヴァAFC対三菱商事Club TRIAXの試合は前半終了時点で異例の「荒天コールド」となりました。こうした条件のためか、ロングパスによるタッチダウンやインターセプトといったビッグプレーはそれほど多くはありませんでしたが、逆にそれぞれのポジションに与えられた役割をしっかりと果した選手がXリーグの解説員からの票を集め、週間MVPに選ばれました。

オフェンス部門の受賞は電通キャタピラーズのランニングバック(RB)遠藤集選手。IBMから移籍した遠藤選手は開幕節でも存在感を示しましたが、今回は100ヤードラッシュ達成での受賞です。ディフェンスでは3つのロスタックルで活躍したPentaOceanパイレーツの宮崎陸選手が受賞。スペシャルチームではオフェンスライン(OL)登録の二神悠輔選手がアベレージ40.5ヤードで選出され、Play of the Weekには電通のクオーターバック(QB)アーロン・エリス選手からワイドレシーバー(WR)南賢人選手への74ヤードタッチダウンパスが選ばれました。

<Offensive Player of the Week>
RB遠藤集(電通キャタピラーズ)
遠藤選手の持ち味と言えばパワフルな中央突破。一回のタックルではなかなか止まらない突進力はAreaでも屈指でしょう。名古屋サイクロンズとの試合では11回のキャリーで101ヤードラッシュ、1タッチダウンの成績。1キャリー平均の獲得距離は9.2ヤードでいかにも遠藤選手らしい数字を残しました。IBM時代は出場機会が多くありませんでしたが、電通に移籍してからは早くもエース級の活躍。3月のCFL国内コンバインでも高い評価を得た実力はこれからも期待大です。

<Defensive Player of the Week>
DL宮崎陸(PentaOceanパイレーツ)
ディフェンスライン(DL)のビッグプレーと言えばQBサックとロスタックル。宮崎選手は品川CC ブルザイズ戦で6タックル、2回のサックを含む3回のロスタックルという、まさにDLのお手本のような数字を残しました。宮崎選手によって相手がロスした距離は計29ヤードにも及びます。それに加え、パスディフェンス(パスカット)も1回記録。マルチな活躍が光りました。


<Special Teams Player of the Week>
P 二神悠輔(名古屋サイクロンズ)
当日のスタメン表によれば二神選手はOL登録でしたが、電通戦で2回のパントを蹴りました。最長は51ヤードで、パントの飛距離は81ヤードでネットヤードも同じ数字。つまり、リターンされなかったということで、この数字は二神選手のパントもさることながら、カバーチームのパフォーマンスも優れていたことを示しています。高木優太朗選手が蹴ったパントもリターンは1ヤードのみ。これはサイクロンズのパントチームが評価されてのMVPと言っていいでしょう。

<Play of the Week>
電通QBアーロン・エリス選手からWR南賢人選手への75ヤードタッチダウンパス
X1 Areaでただ一人の外国籍QBであるエリス選手はヨーロッパのリーグでプレーした経験を持ちます。パスは柔らかいタッチが特徴で、きれいな放物線を描きます。今週のベストプレーに選ばれたこのパスが生まれたのは自陣25ヤードで第2ダウン20ヤードという場面。ドロップバックしたエリス選手は小刻みにステップを踏みながらレシーバーを探し、右のフラットエリアから中央に向けて視線を走らせます。その時、左から走ってきて中央のディープゾーンでディフェンスバック(DB)を抜き去る南選手にターゲットを絞ります。

持ち味である綺麗なスパイラルの掛かったパスはドンピシャのタイミングで南選手をヒット。そのままタッチダウンとなりました。このプレーはSuper、Areaを通じて今季最長のパスプレーでした。

関連リンク

<ゲームリポート>
攻守のコンビネーションが得点量産の電通キャタピラーズ、名古屋サイクロンズを破って開幕2連勝
パイレーツが後半に畳みかけて開幕連勝 ブルザイズは守備が貢献もオフェンス不振が響く

<動画>(XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
名古屋サイクロンズ vs 電通キャタピラーズ
PentaOceanパイレーツ vs 品川CC ブルザイズ