【X1 Super週間MVP】佳境の第4節　プレーオフを懸けた試合で勝敗を左右するビッグプレーがMVP選考対象に

X1 Superも佳境を迎えた第4節。11月19日からのポストシーズンに向け、早くもライスボウルトーナメントに進出を決めるチームがある一方で、順位決定戦に回ることが決まるチームもあり、明暗の分かれる週末となりました。ライスボウルへの挑戦権を懸けた戦いの中で、第4節は好調なチームを象徴するかのような好記録が生まれたり、ビッグプレーが試合の流れを大きく変えたりしました。

第4節のMVPに選ばれた選手やプレーはいずれも戦局に大きな影響を与えるものでした。オフェンス部門の週間MVPはパナソニック インパルスのクオーターバック（QB）ジェイロン・ヘンダーソン選手が選ばれました。3つのタッチダウンパスを成功させたパッシングに加えて、87ヤード、1タッチダウンを記録したランでのパフォーマンスが73‐0という大差での勝利の中で光りました。

ディフェンスの週間MVPに輝いたのはIBM BIG BLUEのディフェンスライン（DL）森田修平選手。試合の終盤に追い上げムードにあったアサヒビールシルバースターに対し、QBサックとロスタックルを連発。勝利を呼び込む連続ビッグプレーでした。スペシャルチーム部門ではチームメートのパンター（P）近藤諒選手が受賞。最長63ヤードの飛距離をマークしたパントは見事でした。

Play of the Weekはノジマ相模原ライズのパントブロックからのリターンタッチダウン。この試合のノジマ相模原はスペシャルチームが好調で、2回のパントブロックがありました。そのうちのひとつがベテラン吉田武蔵選手のリターンタッチダウンに結びつきました。

＜Offensive Player of the Week＞
QB ジェイロン・ヘンダーソン（パナソニック インパルス）
ヘンダーソン選手はオール三菱ライオンズ戦で第3クオーター途中までの出場でしたが、その中でパス試投10回中失敗はわずかに1回だけ。9回のパス成功のうち3分の1にあたる3本がスコアリングパスでした。

さらに脚力を生かして4回のボールキャリーで87ヤード、1タッチダウン。まさに縦横無尽の活躍でした。

＜Defensive Player of the Week＞
DL 森田修平（IBM BIG BLUE）
この試合で7.5タックルを記録した森田選手のビッグプレーが生まれたのは第4クオーター終盤でした。IBMが28-14とリードして迎えた最終クオーターの残り9分6秒から始まったドライブでアサヒビールはゴール前9ヤードまで進みます。反撃ムードとモメンタムがアサヒビール側に傾きかけたファーストダウンのプレーで、森田選手がロックレイ選手をQBサックして10ヤードのロス。続くプレーではスクランブルで逃れようとするロックレイ選手をオフェンス陣内でタックルして5ヤードのロスとしました。

アサヒビールは続く第3ダウンでロングパスによるタッチダウンを成功させ、7点差にまで迫るのですが、森田選手の2つのビッグプレーで費やした時間は約1分46秒。アサヒビールから貴重な時間を奪いました。あとはIBMが残り3分44秒を使い切ってタイムアップ、IBMが無敗を守りました。

＜Special Teams Player of the Week＞
P 近藤諒（IBM BIG BLUE）
アサヒビールとの接戦で近藤選手が蹴ったパントは4回でした。そのネットヤードは201ヤードで、1回平均50.5ヤードという数字。最長は63ヤードに到達し、敵陣20ヤード以内にも1パントを蹴り込む素晴らしい活躍を見せました。点差の開かない試合だからこそ、フィールドポジション争いは勝敗を左右しかねない重要なもの。その意味で近藤選手の貢献度は大きかったと言えるでしょう。

＜Play of the Week＞
ノジマ相模原、若島慎兵のパントブロックから吉田武蔵の51ヤードリターンTD
胎内ディアーズと対戦したノジマ相模原はこの日はオフェンスが不調。なかなか点が取れない中で、試合の流れを変えたのがこのプレーでした。第2クオーター中盤で、ディアーズをパントに追いやったノジマ相模原。パンターの前にいる3人のブロッカーの中央を破った若島選手がブロックすると、コマのように縦になって回転するボールを吉田武蔵選手がサイドライン際で拾い上げ、51ヤードを走り切ってエンドゾーンに飛び込みました。

オフェンスが苦しむ中、14-０とリードを広げたこのタッチダウンプレーが第4節のPlay of the Weekに選ばれました。

関連リンク

＜ゲームリポート＞
・出場した3QBがすべてTDを奪う猛攻　パナソニックが圧勝で4連勝
・IBMがディフェンス奮闘で4連勝 3連敗のアサヒビールは最終節でプレーオフ狙う
・ノジマ相模原がスペシャルチームの活躍でディアーズ下す ポストシーズン進出に向けて大きな2勝目

＜動画＞（XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です）
・パナソニック インパルス vs オール三菱ライオンズ
・IBM BIG BLUE vs アサヒビールシルバースター
・ノジマ相模原ライズ vs 胎内ディアーズ