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【X1 Area週間MVP】波乱あり、劇的結末ありの第6節 週間MVPは首位4チーム以外からの選出 

2023年11月24日(金) 18:00

終盤を迎えたX1 Areaはいよいよ上位陣が直接対決へ。第6節は勝ち点12で並んでいた同率首位4チームのうち富士フイルム海老名ミネルヴァAFCとPentaOceanパイレーツが対戦し、地元神奈川県海老名市で試合を行った富士フイルム海老名が勝利。一方で、1週遅れで開催された名古屋サイクロンズ対警視庁イーグルスでは、首位陣の一角をなしていた警視庁が敗れる波乱がありました。2年前の最終節で名古屋に敗れてX1 Super昇格を逃した警視庁にとっては悪夢再びの第6節でした。

その警視庁を破った名古屋のクオーターバック(QB)是澤太朗選手が第6節のオフェンス週間MVPに選出されました。2タッチダウンパスを記録する活躍で、パスだけでなく自らのランでも距離を稼ぐなど勝利に大きく貢献しました。ディフェンスは品川CC ブルザイズのディフェンスライン(DL)住谷優太選手がXリーグ解説員から最多票を獲得して週間MVP受賞です。スペシャルチームでは決勝フィールドゴールを蹴った品川CCのK/P福井柊羽選手、Play of the Weekにはパントブロックで跳ね返ったボールを自らリカバーしてタッチダウンを挙げたアズワンブラックイーグルスのランニングバック(RB)田中萌選手が選出されました。

品川CC対アズワンの試合はリードが二転三転するスリリングな試合展開でした。それが影響してか4部門中3部門がこの試合からの選出となりました。また、4部門すべてが同率首位の4チーム以外から選ばれたところにX1 Areaの戦力均衡の面白さが表れています。

<Offensive Player of the Week>
QB是澤太朗(名古屋サイクロンズ)
是澤選手はパスでは18試投で15回成功、220ヤードと2タッチダウンを稼ぎ、レイティングは154.6という高数値を記録しました。のみならず、ボールキャリアーとしてもチーム最多の9回のキャリーで43ヤードをゲインしました。移籍1年目のシーズンですが、サイクロンズオフェンスを完全に掌握したといっても過言ではないパフォーマンスでした。

<Defensive Player of the Week>
DL住谷優太(品川CC ブルザイズ)
住谷選手のパスラッシュと激しいペネトレーションにはすでに定評がありますが、アズワン戦では彼の実力がいかんなく発揮されました。4回のタックルのうち、QBサックでは12ヤードのロスを相手に強い、そのほかの3タックルもすべてロスタックルでネガティブヤード(ロスした距離)は計31ヤードにも及びました。4タックルがすべてオフェンスのテリトリーで記録されたことを考えると住谷選手のDLとしてのスピード、テクニック、パワーがいかに優れているかがうかがい知れます。



<Special Teams Player of the Week>

K/P福井柊羽(品川CC ブルザイズ)
品川CCとアズワンの手に汗を握るシーソーゲームにピリオドを打ったのは福井選手の25ヤードフィールドゴールでした。17ー17で迎えた第4クオーター残り15秒で、福井選手は問題なく決勝フィールドゴールを沈めて品川CCに今季初勝利をもたらしました。Pも兼任する福井選手は4回のパントで143ヤード、インサイド20ヤードへのパントも1回記録し、スペシャルチームの重要性を見せつける活躍をしました。

<Play of the Week>
RB田中萌(アズワンブラックイーグルス)のパントブロックからのリターンTD
品川CCに惜敗したものの、アズワンは第4クオーター終盤にフィールドゴールで追いつくなど粘り強さを発揮しました。キッキングゲームに強いアズワンらしさが出たのは第3クオーター序盤です。自陣30ヤードから品川CCのパントとなった場面で、リターンチームの田中選手がビッグプレーを見せます。フォーメーションの後方から一直線にパンターに向かった田中選手は身を挺してパントをブロック。跳ね返ったボールを自ら拾ってエンドゾーンへ運び込みました。

関連リンク

<ゲームリポート>
名古屋サイクロンズが警視庁に完封勝ち 警視庁は入替戦出場権争いで足踏み
試合時間残り15秒でFG成功で品川CC ブルザイズが今季初白星 アズワンブラックイーグルスに劇的勝利

<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
名古屋サイクロンズ対警視庁イーグルス
品川CC ブルザイズ対アズワンブラックイーグルス戦