【X1 Super第3節の見どころ】前節の悔しさを糧に初勝利目指すSEKISUIと連敗をストップしたいPLEIADES福岡が激突

【エンドゾーン内でディフェンダーと競り合うSEKISUIチャレンジャーズWRブギー・ナイト（奥）　 ©X LEAGUE】

X1 Superの第3節は29日、尼崎市のベイコム陸上競技場でSEKISUIチャレンジャーズとPLEIADES福岡SUNSが対戦する。両チームはX1 Superの秋季リーグ戦では初対戦となる。前節でパナソニック インパルス相手に大接戦を演じたSEKISUIとエレコム神戸ファイニーズに善戦したPLEIADES福岡がともに秋シーズン初勝利を目指して戦う注目の一戦となる。

ホームのSEKISUIは前節、パナソニック相手に第4Qの最後まで手に汗握る大接戦を演じた。勝利することはできなかったものの、チームにとって自信を得た合となった。特にパナソニック相手にサードダウンの更新率50パーセントを記録したのは、特筆すべき数字だといえる。苦しい場面でも粘り強くプレーを繋いでいくことができたことが、大接戦になった要因だろう。

SEKISUIはクオーターバック（QB）ギャレット・サフロンとワイドレシーバー（WR）陣とのホットラインに注目だ。パナソニック戦でも、オフェンスの大事な場面で長短のパスを阿部に投じて局面を打開した。エンドゾーン奥への2本のタッチダウンパスは特筆に値する。ディフェンスバックにしっかりマークされていたが、奥のパイロンを目がけてディフェンス選手が手を伸ばしても届かない絶妙な位置にスローイングする技術と、ワイドレシーバーのキャッチ能力の高さは一見の価値ありだ。

ランプレーに関しては、パナソニックの強力ディフェンスラインに対して苦戦する場面が目立ったが、サフロンのパスを活かすためにも辛抱強くランプレーを出したいところだ。前節の勝敗を分けたスペシャルチームも大事になってくる。パント、リターン、トライフォーポイントの失敗などが試合の流れや勝敗を大きく左右するので、こうしたミスは防ぎたい。

アウェーのPLEIADES福岡は、前節のエレコム神戸ファイニーズ戦は前半こそ粘り強く戦えていたが、後半に息切れをして敗戦となった。しかし、点差ほどの実力差があるとは思えず、食らいついていければ、勝利のチャンスは十分にある。

【ランでも貢献するPLEIADES福岡SUNSのWRベン・ボン・ヤゴー　 ©X LEAGUE】

PLEIADES福岡の注目選手はエースQB西山雄斗だろう。前節もいいパスを投じていたが、要所での2つのインターセプトを喫し、結果的にチャンスを活かせないかたちになった。SEKISUI戦も西山のパスがオフェンスのカギになるので、なんとしてもタッチダウンを取りたいところだ。

WRベン・ボン・ヤゴーのプレーにも注目したい。エレコム神戸戦ではオフェンスを広く使うためにランプレーなども織り交ぜた多彩な攻撃の要となり、ランにパスに大活躍した。今節も多才なオフェンスの重要なピースとしての注目である。また、後半にはブリッツを多用したエレコム神戸ディンフェンスに対して苦しむ場面が目立った。相手の出足を逆手に取ったスクリーンパスなども織り交ぜて、オフェンスを構築していきたい。

前評判としては、SEKISUIの方が高いと思われるが、PLEIADES福岡としては、前節のように粘り強い展開に持ち込みたいところだ。注目のマッチアップとしては、SEKISUIのパス攻撃をPLEIADES福岡のディフェンス陣が粘り強く止めることができるかだ。またPLEIADES福岡はベイコム陸上競技場で初めての試合ということもあり、早めに感覚をつかむことも重要だろう。両チームともに秋の初勝利を目指す立場にあり、熱い戦いになることが必至だ。

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