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【X1 Super週間MVP】大逆転で勝利のIBMが2部門制覇 キッカーが2部門で選出

2024年10月04日(金) 18:00

X1 Superの第3節はディビジョン内対決の最終週にあたり、各地で熱戦が繰り広げられました。なかでも「千葉ダービー」となったオービックシーガルズとIBM BIG BLUEの対戦はIBMが最大14点差をひっくり返して逆転勝利する劇的な展開。その結果EASTディビジョンに所属する東京ガスクリエイターズ、オービック、IBMが2勝1敗で並び、第3節終了時の総合順位で3~6位の間にひしめくという混戦模様になっています。この劇的な勝利を反映して、IBMからはオフェンス部門でクオーターバック(QB)政本悠紀選手、Play of the Week部門で決勝のフィールドゴールを成功させたキッカー(K)福岡勇斗選手の2人が選出されました。また、スペシャルチーム部門では53ヤードの長距離フィールドゴールを見事に決めた大野郁哉選手(富士フイルム海老名Minerva AFC)が選ばれ、週間MVP4部門のうち2部門でKが受賞する週となりました。

<Offensive Player of the Week>
QB政本悠紀 (IBM BIG BLUE)
パサーとしてXリーグでも随一の評価を受ける政本選手はこの試合で前半こそディミトリオス・シノディノス選手との併用でしたが、後半はオフェンスを任されて逆転劇を演出しました。サウスポーから繰り出すパスはコントロールがよく、きれいな放物線を描いてレシーバーの手に収まります。また、脚力もある政本選手はパスが投げられないと見るやスクランブルで距離を稼ぎ、オフェンスドライブを継続させる力も持っています。このオービック戦でもランで1タッチダウンをあげました。こうした活躍が認められ、今季初めてXリーグ解説員から満票を得てのオフェンスMVP受賞です。

<Defensive Player of the Week>
DB榎本雄気(OrientalBioシルバースター)
富士通スタジアム川崎ではOrientalBioシルバースター(川崎市)と富士フイルム海老名Minerva AFC(海老名市)の「神奈川ダービー」が行われました。OrientalBioが先手を打っては富士フイルム海老名が追いかけるという展開のなか、OrientalBioが24対17で逃げ切った試合でした。前半の富士フイルム海老名の攻撃をフィールドゴールの得点だけに抑えたOrientalBioのディフェンスの貢献が光りましたが、その中でチーム最多のタックル数を記録したのがディフェンスバック(DB)の榎本雄気選手でした。榎本選手は第2クオーターのインターセプトのほか、計3回のパスカットを記録。パスがオフェンスの大きな武器である富士フイルム海老名のリズムを崩すことに成功しました。

<Special Teams Player of the Week>
K大野郁哉(富士フイルム海老名Minerva AFC)
今週の週間MVPのうち唯一敗戦チームからの選出となりましたが、富士フイルム海老名のK大野選手はOrientalBio戦で53ヤードのフィールドゴールを成功させたことでXリーグ解説員の評価を得ました。サッカー出身の大野選手はキックの飛距離についてはすでに定評がありますが、昨年のX1 Areaでは13回のフィールドゴール挑戦で7回成功と必ずしも成功率が高くありませんでした。フィールドゴール成功の最長距離も34ヤードで、彼のポテンシャルに照らし合わせると物足りない数字であったことは否めません。ところが、X1 Super初挑戦の今季は第2節でのノジマ相模原ライズ戦でも51ヤードのキックを成功させており、フィールドゴールは2回蹴って2回とも50ヤード超での成功という成績。富士フイルム海老名の得点源として後半戦も期待が集まります。

<Play of the Week>
K福岡勇斗の43ヤード決勝フィールドゴール(IBM BIG BLUE)
福岡選手がフィールドゴールトライのためにフィールドに足を入れたのは、21対21の同点で迎えた第4クオーターの残り7秒という場面でした。ボールが置かれたのはIBM陣内の25ヤード。ロングスナップの距離とエンドゾーンの奥行(10ヤード)を加えると、IBMが勝利するためには43ヤードのフィールドゴール成功が必要でした。東京ガスに敗れた前節は3回のフィールドゴールチャンスですべて失敗。その記憶が残る中、この試合の決勝フィールドゴールに臨む際のプレッシャーの大きさは想像に難くありません。それでも、昨年のオールXリーグに選出された実力を持つ福岡選手は、キックの直前にオービックがコールしたタイムアウトにも集中力を乱されることなく、見事に「サヨナラ」フィールドゴールを決めました。

関連リンク

<ゲームリポート>
IBMが最大14点差をひっくり返してオービックに逆転勝ちで「千葉ダービー」を制す
OrientalBio、富士フイルム海老名との接戦制して今季初勝利

<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
オービックシーガルズ vs. IBM BIG BLUE
OrientalBioシルバースター vs. 富士フイルム海老名 Minerva AFC