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【X1 Super週間MVP】SEKISUIのDB山下選手が2部門制覇 IBMのスチュワート選手が2本目のキックオフリターンTDで受賞

2024年10月18日(金) 18:00

X1 Superはいよいよ後半戦に突入しました。ここから、ライスボウルトーナメント(RBT)に出場できる上位8チームを目指す戦いがますます激しくなります。第4節は富士通フロンティアーズとパナソニック インパルスが無敗を守って早くもRBT出場権を獲得。昨季RBT出場を逃したSEKISUIチャレンジャーズはIBM BIG BLUEに勝利して3勝1敗となり、第4節終了時点の順位表で4位にランクされています。早ければ次節にも2年ぶりのポストシーズン進出が決まります。今季好調のチーム同士の対決となったノジマ相模原ライズ対東京ガスの試合は両者譲らずに引き分けました(2勝1敗1分)。引き分けによる勝ち点「1」が総合順位にどのように影響するかが注目されます。

第4節の週間MVPはいずれも10月13日にMKタクシーフィールドで行われた2試合からの選出となりました。オフェンスはランとパスで計3タッチダウンを記録したクオーターバック(QB)デイビッド・ピンデル選手(エレコム神戸ファイニーズ)が受賞し、スペシャルチーム部門では今季2本目のキックオフリターンタッチダウンをマークしたローガン・スチュワート選手(IBM)が選出されました。そして、激戦となったSEKISUI対IBM戦から、試合を決定づけるピック6(インターセプトリターンタッチダウン)を決めたSEKISUIのディフェンスバック(DB)山下大樹選手がディフェンスとPlay of the Weekの2部門を独占しました。

<Offensive Player of the Week>
QBデイビッド・ピンデル (エレコム神戸ファイニーズ)
ともに1勝2敗で4節を迎えたエレコム神戸とOrientalBioシルバースターの直接対決は、RBT出場に向けてどちらも負けられない一戦となりました。この大事な試合でQBピンデル選手は強肩と脚力をいかんなく発揮し、持ち味を生かしたパフォーマンスでチームに勝利を呼び込みます。パスでは17回の試投で12回の成功、174ヤードを稼ぐ一方で1タッチダウンパス成功を決めました。それだけではなく、ピンデル選手は地上戦でも結果を残しました。9回のボールキャリーでチームトップの91ヤードのゲイン、ラッシングタッチダウンも2本。大事な試合にこそ高いパフォーマンスを発揮するところにピンデル選手の勝負強さがあります。

<Defensive Player of the Week>
DB山下大樹(SEKISUIチャレンジャーズ)
SEKISUIとIBMという、X1 Superでも得点力の高いことで知られる2チームの対戦は意外にも終盤までロースコアの展開を見せました。第4クオーター終盤まで、オフェンスによるタッチダウンは両チームを合わせてわずかにひとつ。お互いのディフェンスがエンドゾーンを死守する、緊張感のある締まった試合となりました。山下選手は最後にインターセプトリターンタッチダウンをいう大仕事をやってのけましたが、試合を通じてコンスタントに安定した活躍を見せていました。パスディフェンスはチームトップの3回を数え、IBMオフェンスのパッシングアタックを抑えて勝利に貢献しました。

<Special Teams Player of the Week>
KRローガン・スチュワート(IBM BIG BLUE)
スチュワート選手のキックオフリターンは今や、X1 Superの他チームが最も警戒するプレーのひとつと言っていいでしょう。第4節で対戦したSEKISUIもオープニングのキックオフはリターンを恐れて低い弾道でボールが転がるキックをしました。スチュワート選手は、SEKISUIがタッチダウンパスで7‐3と逆転した直後に96ヤードのリターンでエンドゾーンを攻め落としました。あっという間の再逆転劇で、SEKISUIに傾きかけたモメンタムを強引に引き戻すビッグプレーとなりました。スチュワート選手は第2節の東京ガスクリエイターズ戦でも96ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決めており、今季2本のキックオフリターンタッチダウンを記録しているただひとりの選手です。

<Play of the Week>
DB山下大樹のピック6(SEKISUIチャレンジャーズ)
山下選手の72ヤードのインターセプトリターンタッチダウンが生まれたのは、試合残り時間48秒でした。この約1分前の第4クオーター残り10分6秒で、SEKISUIは4連続得点となるタッチダウンをあげて23‐13とリードしていました。しかし、相手はIBMの好パサー、政本悠紀選手。一発のロングパスでのタッチダウンが十分にあり得るQBです。SEKISUIにとってはまだ安心のできない、IBMにとってはオフェンスの得点力と残り時間に望みを託す場面でした。その望みを断ち切ったのが山下選手のインターセプトでした。政本選手がサイドラインに向けて投げたパスを奪い取るようにキャッチした山下選手。前には誰もいないことを確認して、タックルを受けることなくエンドゾーンまで駆け上がりあました。

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<ゲームリポート>
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<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
エレコム神戸ファイニーズ vs. OrientalBioシルバースター
SEKISUIチャレンジャーズ vs. IBM BIG BLUE