【X1 Super週間MVP】第3節は6年ぶりにX1 Superで勝利のオール三菱からRBマルコムが初選出 Play of the Weekは100ヤードキックオフリターンTD
2025年10月03日(金) 18:00ディビジョン内対戦の最終ラウンドとなったX1 Super第3節。2019年11月17日を最後にX1 Superの秋季リーグ戦で勝ち星のなかったオール三菱ライオンズ(2000年は新型コロナウイルスの感染拡大のためリーグ戦不参加、2023年はX1 Area所属)が6年ぶりに勝利の美酒に酔いしれました。富士通フロンティアーズはOrientalBioシルバースターとの「川崎ダービー」を制して連敗をまぬかれ、オービックシーガルズは昨年苦杯をなめさせられたIBM BIG BLUEに雪辱を果たしました。レギュラーシーズン前半を終えて勝ちっぱなしはパナソニック インパルスとノジマ相模原ライズ、オービックの3チームです。
ビッグプレーやタッチダウン量産のパフォーマンスが多く生まれた第3節で、オフェンス部門の週間MVPに輝いたのはオール三菱の勝利に貢献したRBアイザイヤ・カリル・マルコム選手でした。2023年1月に国立競技場で行われたJapan U.S. Dream Bowlでアイビーリーグオールスターの一員として参戦してMVPに選ばれたマルコム選手(ペンシルベニア大出身)は来日3戦目にして初受賞です。また、Play of the WeekにはIBMの平松選手の100ヤードキックオフリターンが選ばれました。リターンプレーでしが実現しない100ヤードタッチダウンが生まれたプレーです。
<Offensive Player of the Week>
RBアイザイヤ・カリル・マルコム(オール三菱ライオンズ)
マルコム選手は167センチ、77キロという体格ながら、スクリメージラインを突破するスピードと一発のタックルではなかなか倒れない強靭さを持つRBです。そのスピードは開幕節で対戦したオービックの塚田昌克ヘッドコーチが「Xリーグで一番速いんじゃないか」と評したほど。第3節の東京ガスクリエイターズ戦では73ヤードの独走タッチダウンを含む、計149ヤードラッシュでチームの今季初勝利をおぜん立てしました。2年目のDream Bowlが日本でプレーするきっかけとなったと話す26歳の今後の活躍にご注目ください。
<Defensive Player of the Week>
DL山田琳太郎選手(オービックシーガルズ)
第3節のオービックはオフェンスが7つのタッチダウンをあげる一方で、ディフェンスはIBMオフェンスを完封しました(IBMのタッチダウンはキックオフリターンによるもの)。そのディフェンスからDL山田選手がディフェンス部門のMVPに選ばれました。ラッシュ力に定評のある山田選手ですが、第3クオーター終盤には11ヤードロスのQBサックを決めた直後のプレーで、パスキャッチしたレシーバーにロスタックルするパフォーマンスがありました。山田選手らしさが発揮された試合でした。
<Special Teams Player of the Week>
P 小林真大(パナソニック インパルス)
オフェンスが5つのタッチダウンを決めて勝利する試合展開ではパントをする場面はあまり多くないものですが、第3節にエレコム神戸ファイニーズと対戦したパナソニックはサードダウンコンバージョン率が2/7(29%)と苦戦したため、P小林選手に5回のパント機会が巡ってきました。その合計は208ヤードで、平均46.4ヤードという安定した飛距離のパントを蹴りました。最長は63ヤード。オフェンスがファーストダウンを更新できない場面でも、長い距離のパントでしっかりとフィールドポジションバトルを有利に運んだことが分かる数字です。
<Play of the Week>
KR平松的の100ヤードキックオフリターンタッチダウン(IBM BIG BLUE)
オービックと対戦したIBMの唯一の得点が第4クオーターの平松選手のキックオフリターンタッチダウンでした。ゴールライン上でオービックのキックオフをキャッチした平松選手は巧みなカットバックでディフェンダーをかわし、自陣40ヤードを超えるあたりからは完全な独走で100ヤードを走り切りました。
関連リンク
<ゲームリポート>
・オール三菱ライオンズがX1 秋季リーグ戦で2,141日ぶりの勝利 東京ガスに競り勝つ
・QBホリーが5TDパス! オービックがIBMを圧倒し開幕3連勝
・パナソニックが無傷の3連勝 エレコム神戸も王者相手に善戦
<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
・東京ガスクリエイターズ対オール三菱ライオンズ
・オービックシーガルズ対IBM BIG BLUE
・パナソニック インパルス対エレコム神戸ファイニーズ