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【X1 Super週間MVP】開幕節の週間MVPは攻守スペシャルチームで新人選手が独占 フレッシュな顔ぶれに

2022年09月16日(金) 18:00

12チームに拡張して初めて迎えた開幕節は日本アメリカンフットボールの最高峰リーグにふさわしく、好記録、好パフォーマンスが多数生まれ、週間MVPを投票で決めるXリーグ解説員を大いに悩ませました。そんな中、オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームではいずれも新人選手が受賞するという初の快挙が達成されました。ベテラン選手に負けないルーキーたちの活躍が今後も期待されます。

プレー・オブ・ザ・ウィークは対照的に34歳の池井勇輝選手のパントリターンタッチダウンが選ばれました。

<Offensive Player of the Week>
RB西村七斗(オービックシーガルズ)

立命館大出身の西村選手は副将でワイドレシーバー(WR)の西村有斗選手の実弟。今季からオービックに加入しました。そのデビュー戦となったotonari福岡SUNS戦で9回のキャリーで140ヤードラッシュ、3タッチダウンの成績を収め、オービックの勝利に大きく貢献しました。

3つのタッチダウンは19、48、51ヤードといういずれもビッグプレー。大きく選手が入れ替わったオービックでも早くも存在感を示しました。

奇しくもこの日、会場となった神戸市王子スタジアムには西村選手のご実家からキッチンカーAUDIBLEが出店。運営するお兄さんで立命館OBでもある拓斗さんの目の前での活躍でした。

<Defensive Player of the Week>
DB 林奎佑(富士通フロンティアーズ)

富士通の山本洋ヘッドコーチが開幕前のプレスカンファレンスで期待の選手の一人として挙げていたのが林選手でした。その期待に早くも応えるかのようにデビュー戦で2つのインターセプトという活躍を見せました。

第1クオーターには東京ガスの新クオーターバック(QB)リース・フォイ選手のパスを敵陣40ヤードでインターセプトし、5ヤードのリターン。富士通はこのターンオーバーで得たチャンスをランニングバック(RB)トラショーン・ニクソン選手のこの日2本目のタッチダウンランで締めくくり、14対0とリードを広げました。

第2クオーターにも若林駿太選手からやはり敵陣内でピックオフ。QB高木翼選手のタッチダウンランに繋がりました。2つのインターセプトがいずれもタッチダウンを生むきっかけとなっただけに林選手の貢献度が大きかったと言えるでしょう。
<Special Teams Player of the Week>
KR ジュレル・プレスリー(IBM BIG BLUE)

プレシーズンゲームではあるもののNFLでキックオフリターンタッチダウンを記録した経歴を持つプレスリー選手がいよいよXリーグに登場。実力のお披露目となったディアーズ戦ではRBとしても1タッチダウンを記録しましたが、キックオフリターンでは3回で計109ヤードを稼ぎました。

第2クオーターには自陣12ヤードでキャッチしたキックオフのボールをスピードと鋭いカットバックで走ってエンドゾーンまで運ぶシーンも。ただし、ゴール前5ヤード付近で余裕を見せて身体を反転させてバック走でエンドゾーンに入った行為がアンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンらしからぬ行為)の反則になってタッチダウンは取り消し。それでもキックリターナーとしての脅威を十分に見せつけるプレーでした。

<Play of the Week>
オービックの池井勇輝選手の65ヤードのパントリターンTD

今季のオービックの初得点はパントリターンタッチダウンによるものでした。第1 クオーター、otonari福岡の伊藤嵩人選手が蹴ったパントはワンバウンドして高く上がりました。それを後ろ向きでキャッチした池井選手は、そのまま体を左に反転させてサイドライン際を駆け上がり、タッチダウンとしました。

第1節のMVPは攻・守・スペシャルチームがすべて新人選手の選出でしたが、そこに34歳のベテランである池井選手のビッグプレーが光ります。

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<動画>
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otonari福岡SUNS vs オービックシーガルズ
富士通フロンティアーズ vs 東京ガスクリエイターズ
IBM BIG BLUE vs 胎内ディアーズ

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