【X1 Super週間MVP】最終節は全部門勝利チームからの選出 初受賞のノジマ相模原QBカート・パランデック選手ら勝利への貢献が高い評価
2023年11月10日(金) 18:00X1 Superのレギュラーシーズン最終節となった第5節はライスボウルトーナメントの出場枠を懸けた熱戦が繰り広げられ、劇的な試合がたくさん生まれました。ノジマ相模原ライズは前半の劣勢をひっくり返してアサヒ飲料チャレンジャーズに逆転勝ち。負ければ順位決定戦出場もあり得た状況でしたが、13点差の勝利でDivision A 3位通過という「ベストケースシナリオ」でリーグ戦を締めくくりました。また、otonari福岡SUNSはX1 Super2年目のシーズンでうれしいレギュラーシーズン初白星を獲得。地元福岡のファンの前でこちらも有終の美を飾りました。
最終節の週間MVPはこうした劇的な展開を象徴するような選出となりました。ノジマ相模原のクオーターバック(QB)カート・パランデック選手は自らの49ヤードタッチダウンランを含む計2タッチダウンの活躍がXリーグ解説員から高い評価を得ました。気迫あふれるプレーでノジマ相模原に逆転勝利を呼び込み、オフェンスの週間MVP初受賞です。ディフェンスの週間MVPに輝いたのはotonari福岡SUNSのディフェンスバック(DB)出木岡修選手です。otonari福岡の選手がX1 Superの週間MVPに選ばれるのは出木岡選手が初めて。2インターセプトの活躍で勝利に貢献しました。
スペシャルチーム部門はゴール前1ヤードへのパントを3回も成功させたパナソニック インパルスのパンター(P)小林真大選手に決まり、Play of the Weekは富士通フロンティアーズのLB海﨑悠選手の90ヤードファンブルリターンタッチダウンが選ばれました。
<Offensive Player of the Week>
QBカート・パランデック(ノジマ相模原ライズ)
パランデック選手はアサヒ飲料戦で、パスでは31回試投中20回のパス成功、185ヤード、1タッチダウン、走っては10回のボールキャリーで89ヤード、1タッチダウンを記録しました。前半は7‐16とリードされて折り返しましたが、第3クオーター中盤での自らの49ヤードタッチダウンラン(2点コンバージョン成功)で1点差に詰め寄ると、その約3分後にはワイドレシーバー(WR)田窪大渡選手に12ヤードのタッチダウンパスを成功させて逆転。脚力とパッシングで能力を遺憾なく発揮しました。パランデック選手は週間MVP初受賞です。
<Defensive Player of the Week>
DB出木岡修(otonari福岡SUNS)
後半に激しい点の取り合いとなった対胎内ディアーズ戦。otonari福岡は序盤で0‐14とリードされましたが、地元福岡のファンの前で鮮やかな逆転劇を演じました。その勝利に貢献したのが胎内オフェンスの勢いを鈍らせたディフェンス陣で、出木岡選手は2つのインターセプトに加え、パスディフェンス1回というビッグプレーメーカーぶりを発揮しました。1本目のインターセプトで得た攻撃権でotonai福岡は同点に追いつくことができ、2本目のピックオフは第4クオーター終盤の胎内の猛攻を断つものとなりました。いずれのインターセプトもotonari福岡のX1 Superでのリーグ戦初勝利に大きな影響を与えるものでした。
<Special Teams Player of the Week>
P小林真大(パナソニック インパルス)
小林選手はオービックシーガルズとのDivision A1位を懸けた重要な試合で、4回のパントを蹴りました。平均距離は53.8ヤードで陣地を大きく挽回したことがわかります。そして、4回のうち3回で、ボールをオービック陣1ヤードまで転がすという絶妙のテクニック。もちろん、カバーチームの好プレーがあってこそのパントですが、ビッグゲームでスペシャルチームによるこのような好プレーが誕生するというのが、リーグ戦17連勝中のパナソニックの懐の深さなのかもしれません。
<Play of the Week>
富士通フロンティアーズLB海﨑悠の90ヤードファンブルリターンTD
富士通の第5節の対戦相手はIBM BIG BLUE。ともに無敗同士で勝った方がDivision Bを1位通過でライスボウルトーナメントを迎えるという一戦でした。序盤から得点を重ねる富士通の波状攻撃の中で、ディフェンスによる得点がこのプレーで生まれました。第2クオーター残り1分30秒ごろ、ゴール前13ヤードまで攻め込んだIBMはQBビクター・ビラモンテス選手がQBドローで自らボールを運びました。ここにブロッカーを素早くかわしてファーストタックルを見舞ったのが、ラインバッカー(LB)の海﨑選手でした。海﨑選手はタックルすると同時にビラモンテス選手が右手に抱えていたボールを引きはがすように奪取、そのままエンドゾーンまで90ヤードを走り切りました。あまりにも鮮やかなストリッププレーのため、敵も味方も何が起こったのかを把握するのに時間がかかりました。XリーグTVの映像でも、海﨑選手は一瞬フレームアウトします。IBMの選手がボールを奪われたことに気づいたころにはすでに海﨑選手は20ヤードラインを超えている状況。時が止まったように見えるフィールドが再び動き出した時には海﨑選手の前にはエンドゾーンしかありませんでした。
関連リンク
<ゲームリポート>
・ノジマ相模原ライズが逆転勝ちでRBTへの切符獲得! アサヒ飲料に13点差勝利でディビジョン3位通過
・otonari福岡がうれしいX1 Super初勝利でDivision B5位に 敗れた胎内は6位で順位決定戦出場
・パナソニックが全勝でDivision Aを制覇 オービックは2位通過でライスボウルトーナメントへ
・富士通がIBMとの全勝対決制してDivision B1位確定
<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
・ノジマ相模原ライズ対アサヒ飲料チャレンジャーズ
・otonari福岡SUNS対胎内ディアーズ
・パナソニック インパルス対オービックシーガルズ
・富士通フロンティアーズ対IBM BIG BLUE
<ハイライト>
・ノジマ相模原ライズ対アサヒ飲料チャレンジャーズ
・otonari福岡SUNS対胎内ディアーズ
・パナソニック インパルス対オービックシーガルズ
・富士通フロンティアーズ対IBM BIG BLUE