ニュース

【X1 Area週間MVP】TRIAX QB山際選手が有終のMVP受賞 ビッグプレー続出のX1 Area最終節

2024年11月29日(金) 18:00

X1 Areaのレギュラーシーズン最終節となる第6節は11月16、24日の2日間にわたって5試合が開催されました。電通キャタピラーズが警視庁イーグルスに勝ってX1 Superとの入替戦出場を決め(対戦相手はオール三菱ライオンズ)、すでにCENTRALディビジョンで1位を確定していた胎内DEERSは全勝でシーズンを終え、富士フイルムミネルヴァAFCとの入替戦に向けて順調な仕上がりを見せました。また、X1 Area昇格1年目のブルーサンダースは品川CC ブルザイズと引き分けて初の勝ち点獲得。最終日となったWESTの決戦では名古屋サイクロンズが逆転で2勝目をあげました。

各試合でビッグプレーが多く生まれたのもこの節の特徴でした。週間MVPもそれを反映した選出となっています。

<Offensive Player of the Week>
QB山際陽介(三菱商事Club TRIAX)
パッシング力と脚力を兼ね備えるTRIAXのクオーターバック(QB)山際選手は第6節のBULLSフットボールクラブ戦で、いかにも彼らしいパフォーマンスでチームを勝利に導きました。パスでは24回の試投で15回の成功、168ヤードを稼いで1タッチダウンパスを成功させました。被インターセプトはなく、チームに勝利をもたらすことが第一の仕事であるQBらしい安定したプレーぶりでした。走っては、7回のボールキャリーで、88ヤードの独走タッチダウンランを含む116ヤードラッシュ。横浜スタジアムで行われたこの試合が、実は山際選手の現役最終試合。最後に自ら週間MVP受賞で花道を作りました。試合後のインタビューで、Xリーグで最も印象に残っている試合を尋ねたところ、「今日の試合です」という答えが返ってきました。

<Defensive Player of the Week>
DL塚野春希 (名古屋サイクロンズ)
WESTディビジョンは今季3チーム編成だったため、各チームが4試合を消化するシーズンでした。最終節で、すでにディビジョン1位を決めていたアズワンブラックイーグルスに挑んだ名古屋は第4クオーターに15得点をあげて逆転勝ちを収めました。この勝利の立役者は前半のアズワンの攻撃を0点に抑え、第4クオーター終盤に再逆転を狙ったアズワンの攻撃をしのいだディフェンスだと言えるでしょう。ディフェンスライン(DL)塚野選手はチーム最多の5タックルを記録しましたが、そのうちの3つが1サック(9ヤードロス)を含む3つのロスタックル(計16ヤードロス)という内容でした。名古屋工業大学出身の塚野選手は言わば「生え抜き」。来季の活躍にも期待です。

<Special Teams Player of the Week>
WR/KR田邊翔一(胎内DEERS)
胎内は最終節のPentaOceanパイレーツ戦で完封勝ちをしたこともあり、キックオフリターンの機会は試合開始時のわずか1回でした。その1回のキックオフで田邊選手は95ヤードをリターンし、先制タッチダウンをあげました。キックオフされたボールをキャッチした田邊選手は、右ハッシュライン沿いに縦に上がり、自陣32ヤード付近でタックルを外した後は右側のサイドライン際を走っていきます。パイレーツのキッカーが追い詰めたところを、インサイドへのカットバックのフェイクでかわしてエンドゾーンに到達しました。キックカバーチームの動きを冷静に読み、味方のブロックを巧みに使った技ありのリターンタッチダウンでした。

<Play of the Week>
QB滝藤雅貴からWR川畑一輝への94ヤードTDパス(アズワンブラックイーグルス)
このプレーが飛び出したのは、7対7で迎えた第4クオーターの中盤。名古屋がパントを蹴って、アズワンを自陣5ヤードまで下げた直後でした。ファーストダウンのプレーで、QB滝藤選手がパスを投げた位置はエンドゾーンの中。そこから一気に投げたロングパスをワイドレシーバー(WR)川畑選手と名古屋のディフェンダーが空中で競り合います。ボールは両者の手にあたって大きく跳ね上がりますが、タイミングよく体を反転させて後ろに回り込んだ川畑選手がそれをキャッチ。あとは誰にも触られることなくエンドゾーンに駆け込みました。ボールへの集中力と、後ろ向きのジャンプから体勢を崩さずに反転してキャッチする体幹のよさが生んだPlay of the Weekでした。

関連リンク

<ゲームリポート>
QB山際陽介が2TDに絡む活躍で有終の美 TRIAXがBULLSに逆転勝ち
名古屋が最終節にアズワンを破り、2勝でシーズン終了
胎内が6戦全勝で入替戦へ パイレーツは3勝3敗でシーズン終了
<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
BULLSフットボールクラブ vs. 三菱商事Club TRIAX
名古屋サイクロンズ vs. アズワンブラックイーグルス
PentaOceanパイレーツ vs. 胎内ディアーズ